やる気のないときの「プランB」
写真:焼きそばってなんでこんなにおいしいんだろう。家で作ってもおいしいし、屋台や海の家のも最高だよな。
日に三度、来る日も来る日も料理を作るのは、ほんとうにたいへんなことだなぁ……と実感しています。
だからこそ土井先生の『一汁一菜でよいという提案』が共感を呼んでいるわけで。
わたしはあるときから、やる気がおきないとき、しんどいとき、手をかけられないときのための「プランB」を意識して用意するようになりました。
余裕のないときに「おなかすいた~」とピーチクパーチクせっつかれながら料理をつくるのは、気持ちがすさみますよね。
インドには「悪想念に支配されているときは台所に立つな」という格言があるとかないとか。
なるべくなら、イライラカリカリしないで台所に立ちたいものです。
「プランB」にふさわしいのは、
・作るのも、食べるのも、片付けるのも簡単
・ワンプレート
・食べるみんながわりと好き
といった条件を満たす料理でしょうか。
というわけで、うちでは
・パスタ
・焼きそば
・チャーハン
・とん汁
・宴会
が「プランB」です。
人によって最低ラインはさまざまですが、わがやにおける「プランB」の最低ラインは以下の通り。
・パスタは、玉ねぎとにんにくとトマト缶があればOK。
・焼きそばは、冷凍した豚小間と玉ねぎ、キャベツ(か葉野菜)があればOK。
・チャーハンは、醤油とかつおぶしがあればOK。
・とん汁は、豚小間と根菜が1種あればOK。大根と人参があれば、誰も文句は言わないでしょう。大量につくって翌朝以降もカバーします。
・宴会は……ようは、スナック菓子やおつまみです。ときどきやると楽しいですよ。
おとなだけならば、パスタはたらこだけ、卵だけ、にんにくだけ、チーズだけでもいいですね。
焼きそばも、醤油とオイスターソースで具なしもイケます。
酒のつまみっぽくなりますが……。
「プランB」から展開メニューも可能です。
パスタは多めにつくってわざと余らせて、翌日に溶き卵と焼いてオムレツ風に。
焼きそばでやってもいいですね。
卵は万能だなー。
パンにはさむだけでもいいな。
もちろん、ごはんとみそ汁だけでじゅうぶん「プランB」になります。
一汁一菜は最強です。
料理が得意でない人も、手を抜きたい人も、ままならない人も、ていねいに暮らしたい人も、健康的に食べたい人も、ダイエットしたい人も、小さな子どもがいる人も、献立に悩む人も、みーんな一汁一菜でだいたい問題解決。
すごいねー。