一汁一菜でよいという実践

信州のめぐる四季のなかで食と食まわりを坦々と記録する日々。余裕のない日は一汁一菜以下、そうでない日はそれなりに。

鬼おろし大根のみそ汁 2017.10.23

朝ごはん

・おじや

・ほうじ茶

 

 

 

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 昼ごはん

・トマトとじゃこのスパゲッティ

 

 

 

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夕ごはん

・ごはん

・おじや

・みそ汁(大根鬼おろし/かつおだし)

・納豆2種(醤油/醤油、からし、いりごま)

・のりほうれんそう

 

 

……台風一過でした。

 

昨夜はさすがに風の音がすごくて、何度か目が覚めました。

こちらは大した被害はなかったようですが、軽井沢では停電になっていたようですね。

県外では避難勧告が出ていた地域もあるとか。

台風が来るのは止めようのないことですが、なるべく被害が少ないことを願っています。

 

 

さて、朝は昨夜のごはんが多く残っていたのでおじやです。

今日はだしパックでだしを取り、そこに冷ごはん、昨日の蒸し焼きキャベツの残りをキッチンばさみでチョキチョキ切って入れました。

最後に溶き卵を流し入れます。

 

今日はあまり売れ行きがよくなかったですね。

 

 

昼は、全粒粉のスパゲッティをトマト味に。

 

1.にんにくはみじん切りに、玉ねぎは繊維を断つように薄切りにしていきます。

2.鍋にオリーブオイル、にんにくを熱し、香りが立ったら玉ねぎを入れます。玉ねぎがくったりしたら、ちりめんじゃこを入れます。

3.ちりめんじゃこがかりかり気味になってきたら、トマト水煮缶を入れて、煮ていきます。

4.スパゲッティは多めの塩を入れた湯で表示時間-2分ほどゆでます。ソースの汁気が少なくなってきたら、スパゲッティのゆで汁を適宜足します。

5.ゆであがったスパゲッティをソースの鍋に入れ、2~3分煮込んでできあがり。

 

全粒粉のスパゲッティにはトマト味がよく合います。

 

わたしはスパゲッティはトマトソースがいちばん好きです。

それと同じくらい、オリーブオイルとすりおろしたパルミジャーノチーズをたっぷりかけただけのスパゲッティも好きです。(かの地ではパスタ・ビアンカというそうです)

 

漫画『美味しんぼ』で、たしか「日本人好みのスパゲッティ」というお題の回がありました。

 

山岡士郎の究極側はアワビやイクラを使った贅沢な和風スパゲッティを「どうだ!」とばかりに繰り出し、海原雄山の至高側はトマトのスパゲッティとにんにくのスパゲッティというごくシンプルなものを出して、対照的でした。

 

結果は至高側の勝ち。

雄山が考えた「日本人好み」というのは、毎日でも食べられる素材の味を生かした簡素なもので、うどんやそばといった麺料理でも、結局はせいろや釜揚げなどシンプルなものが一番人気があるという鋭い読みが勝因でした。

 

初めて読んだ当時は、「そっ、そうかっ!」と雷に打たれるような衝撃がありましたねぇ。

まだ小中学生でしたから、そりゃ、アワビやイクラのほうに惹かれるのも無理はなく、雄山の考察の深さにびっくりしたのです。

 

長じて、オレンジページから出ているムック本『素パスタがおいしい。』という本を買い、そこでまた衝撃を受けました。

 

卵だけのパスタ。じゃがいもだけのパスタ。

前述のパスタ・ビアンカ(白いパスタ)は、日本の素うどんのようなパスタと形容されていました。

 

ノンナ(おばあちゃん)は「パスタは素材の麺を味わわなくっちゃ」と言います。

イタリアの一般家庭では、こんなに簡単なスパゲッティを食べているんだ! とこれまた衝撃でした。

 

大学生のときは生意気にペスカトーレやたらこのスパゲッティが好きで、その後いろいろ食べましたが、今はトマトソースや、パスタ・ビアンカのようなごくシンプルなスパゲッティがいちばん好きです。(あっでも、たらこスパゲッティは今も好き)

それに、そんなシンプルなパスタ、お店じゃお金取れないしね。

 

「お金取れない」で思い出しましたが、青山一丁目に「ベッカッチャ」というイタリアンがありました。

 

ここの「トマトソースのピィチ」という手打ちパスタがものすごくおいしくて、本当にトマトソースで和えているだけなのに、お金の取れる味だと唸りました。

 

シェフは本当に腕がよくて、シンプルで肝の座った料理を出していました。

今は赤坂に「ヴァッカロッサ」という赤身肉とトスカーナ料理のお店を開いていて、そこもおいしかったですよ。

 

『dancyu』みたい?

外食という意味では、ときどき東京が恋しくなりますね。

まあ今は、そこまで贅沢はできませんが。

 

今日はずいぶん脱線しました。

 

 

夜は、最近オイリーなメニューが続いたので、ごはんとみそ汁にしたく。

とはいえ朝のおじやは残っているし、あんまり力は入れずに。

 

みそ汁は、久しぶりの「鬼おろしみそ汁」です。

お湯が沸いたら、鬼おろしですりおろした大根を入れ、粉かつお、味噌を溶いてできあがり。

これは、いつ食べてもおいしいですねぇ。

ほっとする味です。

 

いわゆる大根のおみそ汁とはぜんぜん違うんですよ。

高いもんじゃないですから、これだけのために鬼おろしを買ってもいいくらい。

粉山椒や柚子などの吸い口、ゆずごしょうを添えてもいけます。

 

のりほうれんそうは、ゆでて切りそろえて水けをよく絞ったほうれんそうを、のりで巻いて食べるだけ。

のりには醤油をちょこっとつけてください。

これも、うそみたいにおいしいんです。

 

ときどき、青菜ののり和えというのをやるんですが、こっちのほうが巻く楽しさがあっていいかも。(手もかからないし)

ごま和えとかにするよりも、すいすい食べられますよ。

青菜はほぼ食べない長男すら、少し手をつけていたくらいですから。

 

納豆は大人用、子ども用に2種味付けし、子ども用は三男がほぼひとりで完食。

まだ足りないというので、翌朝納豆汁にしようと思って取っておいた1パックを供出しました。

三男は納豆好きなんですよねぇ。

 

そうそう、少々悪食めいていますが、おじやに納豆も案外いけました。

 

夕ごはん、お風呂のあとで、『ハウルの動く城』を見ながら、軽い宴会タイムになりました。

『ハウル』もうこのひと月で何回観てるだろう?

15回以上は観ているんじゃないだろうか。

薪ストーブを稼働したことで、よけいに観るモーメントが活発になっている気がします。(カルシファー!)

 

 

ごちそうさまでした。

 

明日もごはんがおいしく食べられますように。