一汁一菜でよいという実践

信州のめぐる四季のなかで食と食まわりを坦々と記録する日々。余裕のない日は一汁一菜以下、そうでない日はそれなりに。

おかえりビーフン

夏になると、麺が活躍します。

お米があまり喉を通らなくなるのでね。

 

 

「人類は麺類」な人ばかりのわが家では、パスタ、うどん、そば、中華麺といろんな麺を食べています。

そのラインナップに、この夏、ひさしぶりにカムバックした“麺子”(メンツって読んでね)が!

 

 

それは、ビーフン。

 

 

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(中)生活クラブで買ったビーフンです。裏を見ると「ケンミン」のでした。よけいなものが入っていなくて、ビーフン独特のにおいが抑えめなのがいいです。あと、この細さも! 東南アジアというより中華圏の細さだと勝手に思っています。(右・左)楽天市場の「タイの台所」にて購入したタイビーフンです。2ミリ、4ミリ、10ミリと太さがあり、いずれもきしめん状です。ビーフンは両端が折れ曲がっているものがあり、食べるときに長くて勝手がよくないのですが、「タイの台所」のものは両端が切れていて扱いやすいです。

 

 

地味だねぇ。

でも滋味なんですよ。

(ダジャレ連発ですみません……長男のダジャレ病が……)

 

 

きっかけは、生活クラブでラインナップされていたビーフンを買ったこと。

いつもよりお安くなっていたので、買ってみました。

これがすごくおいしくて。

 

 

実家でときどきビーフンを食べていた記憶があるのですが、あんまりおいしいと思ったことがなく。

なので、すごく新鮮に感じました。

 

 

さらに、タイのビーフン「センレック」も入手しました。

 

 

 

ではでは、怒涛のビーフンライフをご紹介していきましょう。

 

 

 

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まずは、焼きビーフンから。

袋の裏に書いてあったレシピを参考にしました。

具は、炒り卵、長ねぎ、豚肉、きくらげ、干しえびです。

意外にも、炒り卵の存在感が大。

 

 

 

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お次は汁ビーフンです。

この日は、ゆでておいた金時草とおかひじきがあったので、それと刻んだみょうがをのせました。

スープは、鶏ガラスープにニョクマム、ごま油、青唐辛子の醤油漬けを混ぜたものです。

青唐辛子の醤油漬けは、おととし作ったもので実は持て余していたんですが、ここにきてようやく日の目を見ました。

おいしい!

 

 

 

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朝も食べる。

素ビーフンです。黒こしょうがきいています。

スープは豚肉をゆでた汁を使いました。

 

 

 

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双子さんのお弁当にもビーフン。

もそもそっとした食感は好き嫌いが分かれるところではありますが、べたつきがほとんどなく、あまり伸びないのでわたしは食べやすいと感じます。

具はたまねぎ、おかひじき、きくらげ、おさかなソーセージ、干しあみえびです。

 

このもそもそっとした感じ、ウォン・カーウァイ監督の映画『天使の涙』のラストで、ミシェル・リー演じるエージェントが、安食堂でのびた汁ビーフン的なものを、たばこを吸いながら、心ここにあらずな雰囲気でもそもそすすっているシーンをいつも思い出します。(この人いつもたばこを吸っている設定で、麺食べるときも片手にたばこ持ってました。逆にすげえ)

 

 

 

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豚のヒレ肉塊が値引きされていたので、塩をまぶして蒸し、裂いておきました。

これ、いろんな料理に使えるんです。脂っ気がないので、冷めてもおいしい。

それを使っての汁ビーフンです。

たしかスープは冷たかったような……。

このときは、先日作っておいた福耳南蛮と紫玉ねぎ、にんにくの酢漬けを入れました。

これもまた合う!

 

 

 

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少々持て余していたバジルとイタリアンパセリで、ジェノベーゼソース風のものを作りました。

バジル、イタリアンパセリ、ごま、ごま油、塩をフードプロセッサーでガーッします。

ジェノベーゼソースは、バジル、松の実、オリーブオイル、塩なので、それぞれ家にあったものを対応させただけ。

 

これがとてもおいしくて、ゆでただけの野菜につけてもおいしいし、このように汁ビーフンに溶かしながら食べると香りとコクが最高!

ダイスに切ったトマトともよく合います。

 

この日は4ミリの太さのビーフンでした。

両端が折れ曲がっているタイプだったので、扱いがちょっと大変でした。

 

 

 

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このときは、ゆでた牛筋があったんでした。

そのスープと牛筋を入れ、せん切りのきゅうりと焼きなす、そしてライムをしぼりかけました。

 

 

 

ビーフンがいいのは、半ゆで状態で置いておけるところ。

多少ひっつきはしますが、またお湯にくぐらせれば無問題。

ゆで時間が短いのもグッド。

扱いが気楽なのです。

原料が長粒種のお米なので、小麦の麺に比べておなかが重くならないのも気に入っています。

 

 

 

そして、ビーフンを使うときにかならず合わせたいのは魚醤です。

タイだとナンプラー、ベトナムだとニョクマムですね。

 

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ベトナムの最も南の島、フーコック島。潮風の中にもニュクナムの香りを感じさせるほど、高級品の産地として有名な島生まれのフンタンブランド。
日本名で魚たまり醤油と呼ばれるように小魚を塩漬けに熟成、約1年ほど発酵させて作られます。
その発酵の長さがタイのナンプラーと比較して旨みとこくの深さをうみだし、おいしさの秘訣となります。

 

Amazonの商品ページから引用しました。

他のものも使ってみましたが、比べた中ではわたしはこれがいちばん好きです。

 

ニョクマムは、和え物、豚バラ肉とゆで卵の煮物や、肉の炒め物などに使ってもとてもおいしいので、わりとすぐなくなります。

夏なので余計に消費が早いかもしれません。

 

  

かつてない酷暑と言われているこの夏、ビーフンと魚醤で生き延びましょう。