一汁一菜でよいという実践

信州のめぐる四季のなかで食と食まわりを坦々と記録する日々。余裕のない日は一汁一菜以下、そうでない日はそれなりに。

シングルタスクだけどないと困る台所道具《後編》

前編6アイテムに続いて、後編も6アイテムをピックアップしました。

どうぞ!

 

 

 

 

 

①おろし金クリーナー

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おろし金でしょうがなどをすりおろすと、最後どうしてもひっかかって取れない部分が出てきます。

いつも「もったいないなぁ」と思うものの、いい方法がわからず手をこまねいていました。

 

 

竹製の「おろし金スクレーパー」というものもあります。

 

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これも便利なんですが、そのうち櫛の歯が欠けるように折れてきてしまうのが難点でした。

 

あるとき、暮らしの工夫的な記事で、金属製の小さな櫛のようなこの道具をおろし金クリーナーとして使っているという人の話を読み、「これだ!」とすぐ真似したのでした。

 

実はこれ、本来の用途は違うんです。

ブラシに絡まったゴミを取るための「ブラシクリーナー」です。

 

レデッカーというドイツの老舗ブラシメーカーのものです。

レデッカーの製品は面白いものがいろいろあり、デザインもよく実用的なので眺めているだけでも楽しいですよ。

 

おろし金クリーナーとしても、瞠目の働きを見せてくれます。

 

買ったのはAmazonですが、うまくリンクが貼れないのでこちらを↓

www.chloros.jp

 

 

 

②鬼おろし

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通常のおろし金よりも粗くおろせる竹製の道具が「鬼おろし」です。

栃木県などの北関東地域で、「しもつかれ」という郷土料理を作るのに欠かせない道具なんだとか。

 

わたしは、鬼おろしでおろした大根が大好きです。

普通の物より辛くなくて、水分も出にくいので。

 

あと、粗い分早くおろせるところも気に入っています。

 

鬼おろしでおろした大根を具にした味噌汁は、最高ですねぇ。

 

他の野菜も食感がおもしろくなりますよ。

台所にひとつあって損はないです。

 

 

 

③ゼスターグレーター

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アメリカのマイクロプレイン社製のものです。

レモンの皮やチーズ、ホール状のスパイスをおろすのにぴったりです。

皿の上でおろすこともでき、細かい部分が洗いやすい形状をしているので、とても扱いやすくて気に入っています。

 

これもあまり出番はないのですが、買ってよかったなと使うたびに感じています。

 

 

 

④陶製の落とし蓋

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落とし蓋はたまにしか使わないにもかからわず、何度か買い換えておりまして……。

 

よくある木の落とし蓋は、カビさせてしまってやめました。

においがつきやすいので、魚料理用は専用にしないといけないというデメリットもあります。

 

次に買ったのは、京都の金網細工の店で見つけたもの。

 

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辻和金網というお店で、ここの茶こしは長年愛用しています。

他にも、台所まわりを中心に素敵な金網細工の道具が揃っている老舗です。

 

見つけたときは「これだ!」と思って買ったんですが、実際に使い始めてみると、細かいゴミがどうしても残ってしまい、結局使わなくなってしまいました。

もったいない……。

 

ザルなどもそうですが、金網を使った台所道具はきれいに保つのが難しいですね。

特に交差している部分が黒ずんできたり、細かいゴミがどうしても取れなかったり。

針金を交差させて編むのではなく、最初からシートみたいにフラットな金網にできる技術がないものか……そこまでの技術を廉価な台所用品に求めるのは、まだまだ難しいですかね。

 

それで「もう、落とし蓋はアルミホイルでいいやー」なんて思っていた時に出会ったのが、この陶製の落とし蓋でした。

これなら、においはつきにくくて、全体がつるっとしているので汚れもしっかり落ちます。

 

実際に使ってみると、いい塩梅でした。

難を言えば、熱いうちに取り出したいときに、とっかかりがないので少々危ないということぐらいでしょうか。

 

それにこれ、うーん、もしかして逆さにすると蒸しプレートや水切り皿になっちゃう?

おっと、マルチタスクさんじゃないですか。

 

ネットで検索したら同じものは出てこなくて、こんなものが。

これならフックで取り出せるので安全ですね!

 

item.rakuten.co.jp

 

 

 

⑤ワインオープナー

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ワインオープナーもいろんなものがありますね。

有名なところでは、シャトーラギオールのソムリエナイフでしょうか。

いかにもプロっぽくてかっこいい!

 

とはいえ、ソムリエナイフはコツがいるのでハードルが高いです。

抜栓で失敗するほどがっかりすることはないですよ。

 

そんなわけで、オープナーはワインをしこたま飲んできた夫に選んでもらいました。

それがこちら「スクリュープル」製のものです。

ネットで探すと、同じものはもうないようですね。

 

スクリュープルはアメリカのブランドで、NASAで開発された特殊コーティングでスムーズに抜けるという触れ込みです。

実際、世界で最も優れたワインオープナーと呼ばれているそうです。

(1991年に、フランスの鋳物ホーローメーカー、ル・クルーゼ社が買収しています)

 

「絶対に失敗しない」という強気の宣伝文句通り、確かにほとんど失敗した記憶がありません。

コルクの状態が悪くて失敗したのが2~3回程度でしょうか。

力がいらないところも良いです。

 

このモデルはフォイルカッターもついているので、なかなか便利です。

うちで飲むような安価なワインはスクリューキャップが増えてきたので登場回数は減っていますが、ワインのコルクを抜くときはやはり華やいだ気持ちになっていいものですね。

 

 

 

⑥計量スプーン

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コロンとしてかわいいこのスプーンは、大きい方が15ml、小さいほうが5ml、つまりいわゆる大さじ・小さじの容量になっています。

これを、塩・砂糖・片栗粉の容器にそれぞれ入れてあります。

 

これが、すごく便利なのです。

1種類に1本は少々贅沢ではありますが、計量するたびに洗わなくていいというのは、本当にラク!

出番が多い調味料や材料は、専属のスプーンを待機させるのがおすすめです。

 

はじめて見たときは、衝撃でした。

「そうだよ、こうなってたら便利なんだよ!」

具体的なかたちを見るまでは、意外に思いつかないものですね。

 

LOLOというメーカーの「おおさじこさじ」というシリーズです。

木製と陶製があります。

 

www.e-goods.co.jp

 

 

 

……素晴らしい道具の数々を発明してくださった方々、本当にありがとうございます。

おかげさまで毎日のおさんどんが、感心や驚きといった喜びとともにあります。

 

小さなことですが、良い道具というのはやはり、いつ手にしても心躍るものですね。

 

台所道具シリーズ、また切り口を変えて投稿したいと思います!