減量生活はじめ〼【後編】
4月22日からはじまった減量生活の「経過」、そして「生活習慣をどう変えたか」をお伝えしていきましょう。
今日で18日目
今日で18日目ですが、結論から言うと、体重・体脂肪ともになかなか厳しい状態です。
GWで来客があって飲んで食べてで「入り」を減らせず(むしろいつもより入れていた)、運動もほとんどできず。
減量生活らしいことができていないので当たり前っちゃあ当たり前なんですが、それに加えて40過ぎると減量はグンと難しくなるというセオリー通りの推移。
強く実感しているところです。
良くも悪くも、チリも積もれば山となる
初めての減量で、最終的に10kg減らしたいわけですから、一喜一憂しないのが今回のキモ。
昔のせっかち全開のわたしなら、結果がすぐに出ないことにへそを曲げてブン投げていたと思いますが、今のわたしは違います。
“チリつも”を心掛けていますよ。
まずは、数字のご報告です。
4/22 体重61.85kg(着衣)、体脂肪率35%
5/9 体重60.25kg(パンツ一丁)、体脂肪率35.5%
うおー、厳しいッ。
モチベーション維持のヒケツ
こんな体たらくではありますが、それでも今回、モチベーションが保てている理由のひとつに、体組成計があります。
食べ過ぎた翌日、いつもより体を動かした翌日、いずれもちゃんと数字に反映されるんですね。
体重だけでなく、体脂肪率や筋肉量、内臓脂肪レベルなども表示される体組成計ならではのことです。
体重は増えても体脂肪率が減っていたり、内臓脂肪レベルが下がっていたり。
もちろん家庭用なので厳密ではないものの、指標としては十分です。
では、生活習慣の何をどのように変えたかをご紹介していきましょう!
change1.スポーツクラブをスケジュールの優先順位1位に
スポーツクラブのスケジュールは2か月おきに出るのですが、出たらすぐに手帳とカレンダーに転記して、ほかの予定を極力入れないようにしています。
ぼんやりした危機感ではじめたスポーツクラブですが、今は具体的な目標があるので、スポーツクラブのある日がさらに待ち遠しくなりました。
change2.体組成計に毎日乗って記録
毎朝着替えるタイミングで計測しています。
起床 → トイレ → 洗顔 → 着替え&計測&記録
という流れを作ってしまいました。
記録は、iPad miniにインストールした、体重と体脂肪率を打ち込むアプリで。
やはり数字は自分への説得力が段違いです。
change3.朝ごはん前に白湯を飲む
最近、朝飲んでいたほうじ茶がちょっときつく感じるようになってきました。
それを白湯に切り替えました。
そして朝ごはんとの付き合い方も変えます。
完全に抜いてしまうことも考えましたが、とりあえずは、
食べたいときは、食べる。
食べたくないときは、食べない。
というふうに変えました。
白湯を飲んでいるときの感触で、朝ごはんを食べるか食べないかを決めています。
このワンクッションがちょうどよいですね。
change4.ゆっくりめに食べて噛む
わたし、すごい早食いなんですよね。
コース料理で会食というときも、だいたいわたしの皿がいちばん最初に空きます。
温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに食べてしまいたい、というのもあるんですが。
それにしても、最近はあまりに噛まなすぎかも、と。
とはいえ、ひと口●●回とまで決めるのはしんどいので、少し意識して食べるペースを落として、噛んでみます。
余談ですが、玄米ひと口30回というような食べ方を厳密にやりすぎると、歯に負担がかかってよろしくない、ということがあるそうです。
やはり何事も、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ですね
change5.2日に1ハアハア
意味わかんないですよね……。
ハアハア=「息があがったり、汗をかいたりする程度の運動」を2日に1回はやろうね、という意味です。
これはスポーツクラブの先生も、知り合いの医師も同じようなことを言っていて、「一日一回、汗をかくような運動をするのが理想です」とのこと。
何もしていないところからいきなり一日一回は難しいので、二日に一回で週3~4回のペースでやってみます。
具体的には、以下の2案でやってみようかと。
【プランA.なんとか歩く!】
とにかく、歩くシチュエーションを作る!
で、さっそく、双子さんの幼稚園お迎え時にやってみました。
自宅から幼稚園までは4.5kmあります。
最後の500mほどはそこそこ交通量のある山道になるので歩くのは危険ですが、そこに至るまでは農道を4キロほど歩くことができます。
「アシタスタイル」で作った3Dインソールを入れたスニーカーを履いて、歩きました。
行けども行けどもあまり景色が変わらないので、たしかに退屈ではあります。
でも、歩くことの心地よさと、途中で疲れを感じて「ああ、わたし歩けなくなってる」ことを実感できました。
50分ほど歩いて、山道手前で夫に車でピックアップしてもらい幼稚園に直行です。
おかげで、夜にはばっちり筋肉痛。
理想的なことに、脚の後ろ部分の筋肉に効いています。
別の日には、村内の温泉まで歩いてみました。
田沢温泉にある「有乳湯(うちゆ)」という共同浴場です。
源泉かけ流しの上、ぬるめなのでとても入りやすい温泉なのです。
ここまでは3.2km。
しかも途中からは緩やかな登り坂が続きます。
所要時間は40分。
気温・湿度が高めだったこともあり、いい汗をかけました。
汗をかいたあとのぬるい温泉は最高ですね。
これは癖になりそうです。
【プランB.おうちバランスボール】
前からずっとほしいと思っていたバランスボール、でも「買ってやらなかったらイヤだなぁ」「双子さんがおもちゃにしてキケンだなぁ」という理由でためらっていました。
でもやっぱり、手軽にできていいんですよね。
スポーツクラブのバランスボールクラスにも慣れてきたし、雨などで歩くことができない日や、「ちょっと体を動かしたいナ」というときには、いちばん手軽にハアハアできます。
双子さんが家にいるときは押し入れに隠せばOKということに気づき、買うことにしました。
change6.台所に立つときは5本指エクサ
「アシタスタイル」で室内履きとしてすすめられたのがこの「5本指エクサ」。
かかとがないスリッパに似ていますね。
これを履いて、かかとを上げて歩くとけっこういい筋トレになるのです。
足のためには、スリッパのようなかかとのないつっかけタイプの履物はよくないそうです。
一部で流行している「一本歯の下駄」なんかもいいかも。
ずっと履いているのはきついので、朝・夕の台所に立つときに履いています。
もちろん、台所の床にスタンバイさせていますよ。
change7.運転時は内またギューッ
歩かない元凶である車の運転。
でもできることがあります。
内またをギューッとくっつけながら運転します。
内またの筋肉だけでなく、お腹のあたりの筋肉にも効いている気が。
地味ですが、車生活は運動不足に直結するのでやってみます。
……こんなところでしょうか。
あんまり過激なことをやっても続かないので、こんなところからはじめてみます。
いちばん確実なダイエット法は本になりません。
なぜなら、地味でつまんないから。
(だから、ダイエット本は次から次にたくさん出てくる)
「入り」を減らして、「出」を多くする。
筋肉は減らさない、もしくは増やす。
集中的な減量が必要な場合は別として、本当に必要なのは、健康に暮らせる体を維持する「習慣」だと感じています。
わたしは40代で、この先は放っておけば下り坂のみ。
こればかりは生き物として仕方のないことです。
だからこそ、減量の目標を達成した後も続けられる習慣として、今回の減量生活をデザインしようと思っています。
減量生活はじめ〼【前編】
日々の食記録をつづる当ブログですが、新シリーズ「減量生活」をはじめます。
今回は、なぜ減量することになったかを書いていきます。
減量は基本的に「入りを減らすか、出を多くするか」、もしくはその両方でしかなし得ません。
「入り」である食事は、減量とは切っても切り離せない関係にあります。
そんなわけで、若干無理くりではありますが、こちらのブログで不定期にご報告していきたいと思います。
- スポーツクラブに入会したよ
- きっかけは“歩かない”生活
- プロのワークで引き出されてしまった!
- 年齢を重ねるとセルフイメージが迷子になる
- どこまで加齢のせいにしてよいものか
- 体重計(体組成計)降臨!
- 過去最高重量をたたき出す
- 目標は5か月で10キロ減量 → 目標は10か月で10キロ減量
スポーツクラブに入会したよ
昨年末から、地域のスポーツクラブに入会しました。
スポーツクラブといっても運営スタイルが少々ユニークで、施設をドーンと構えているのではなく、地域の公民館やフィールド等をうまく使っているNPO法人です。
今は、ヨガクラスとバランスボールクラスに通っています。
おおむね、週2回は運動をしている計算になります。
きっかけは“歩かない”生活
東京で生活していたときは、毎日のようにたくさん歩いていました。
東京メトロ有楽町線沿線の江戸川橋という町に住んでいたんですが、早稲田、神楽坂や飯田橋、水道橋あたりまでは余裕で歩いていました。
双子をのせた乳母車を押しながら。(手にマメができるほどに!)
「アシタスタイル」というトータルフットケアサロンで足を立て直していたので、歩く必要があったこともあり。
歩くのが本当に楽しかったんですよね。
それで長年の悩みだった下半身の太さがいい感じで解消されて、小躍りしていました。
が、こちらに来て丸2年が経ち、めっきり歩かなくなりました。
これではいけないと、近所を歩こうと何度かトライしたけれど、これがびっくりするほど続かない。
わたしの意志の問題もありますが、面白くないんです。
農村の景色は気持ちいいし、空気もうまいんですが、どうしても退屈で「あれっ、いつの間にかこんなに歩いたよ!」とはならず、「あれっ、まだこれっぽっち?」となってしまうんです……。
さらに、人通りが少ないことで、昼間でもちょっと怖いなあ……と感じることがあり。
こりゃどうにもならんわいということで、スポーツクラブに入会したんでした。
プロのワークで引き出されてしまった!
先日のバランスボールクラスは他の方がめずらしく全員欠席で、たまたまわたしと先生のマンツーマン・レッスンになりました。
先生の提案で、バランスボールはやらず、「気になっていること」を話すワークをやりました。
わたしがいちばん気になっていることとして「体型の変化」「太ったこと」を話しました。
あれよあれよという間に、いい感じの健康指導に。
先生、話をするのも、話を聞くのもとってもお上手なんです。
さすがプロだなぁ……と見とれているうちに、すっかり引き出されてしまいました。
話しているうちに、やっぱりわたし、体形の変化や太ったことを、見ないようにしていたんだなぁ……と実感しました。
さらに、そのことでいろんなことを手放していた(諦めていた)ことも。
余談ですが、物欲も激減したことがわかりました。
「目標達成したら、ごほうびに買いたいものは?」と尋ねられて出てきたのは、「岡本太郎のTシャツ2枚」と「無印良品のMサイズのパンツ」だけでした。
いやぁ、モノの亡者なんじゃないかというほどモノ好きのわたしがこうなる日が来るとは……ねぇ。
人は変わるものですね。
年齢を重ねるとセルフイメージが迷子になる
40を過ぎて、加齢には無理に抗わず身を任せたいとは漠然と思っていましたが、具体的にどうしていいかよくわからず。
髪型は相変わらず短めのボブで前髪ぱっつんだし、ノーメイク。
服の趣味が劇的に変わるわけでもなく。
よそ様から見たら何かしらコメントがあるかもしれないが、自分としては特に違和感がないので、これでいいかという感じで推移していました。
とはいえ、双子さんたちの断乳を終えて以降、少しずつ太っていたんですよね。
とくにこの秋~冬はすごかった。
ズボンがどんどん入らなくなり、スウェットの内またが擦れてほつれる始末。
この春はとうとうズボンをすべてLサイズに買い換えました。
太るのは加齢で仕方ないから、まあ、ズボンがLになるのも仕方ないよねー。
太ももがすぎょいので、もうスリムタイプのパンツははけないけれど、まあ、仕方ないよねー。
みたいな感じで潔く手放したつもりでいましたが、単に諦めていただけなのかな、と。
もちろん、太っていること自体が悪とは考えていません。
体質、病気等でどうしても太ってしまう人もいます。
いわゆる標準体型でない人をからかうのは、はっきりゲスだと思います。
ただ、自分ごととしては、服を買い換える必要があるほど太るとか、暮らしにくさを感じるほど太るなどしてきたら、対策を取りたいと考えています。
健康でやりたいことをやるためには体力はつけておきたいし、服が好きだから選べなくなるのは悲しい……ということもあり。
どこまで加齢のせいにしてよいものか
加齢には抗わず、とはいえ加齢のせいにしきってしまうのも……という塩梅はとっても難しいです。
先生の話だと「40過ぎると何もしないでキープはできない」とのこと。
もちろん美魔女さんのようになりたいわけではなく、自分がなりたい具体的なイメージ獲得も大事だな、と感じました。
バランスボールクラスに通う先輩方は、「こんなふうに年を重ねられたらいいな」という素敵な方ばかりです。
具体的なイメージが身近にあるわけで、それはとても幸運なことだなーと思っています。
ほかにも「いいな」と感じるイメージを集めて、自分なりのこれからなりたい姿を見つけていきたいですね。
体重計(体組成計)降臨!
そして、先生のアドバイスで久しぶりに体重計を買いました。
じつはわがや、体重計が5年以上ない生活を送っています。
体重なんてものは、ときどき温泉などに行って体重計に乗ればいいじゃないか、と。
ただ、ここまで太ってしまうと、一喜一憂するためではなく、客観的な指標として体重や体脂肪率はわかったほうがいいのではないか、と思うようになっていました。
今は体組成計というのですね。
タニタの5000円を切るモデルを買いました。
これが、薄くて軽くて優秀でびっくり!
スイッチをオン/オフする必要がなく、 乗って降りるだけでOK。
しかも、体重、BMI、体脂肪率、筋肉量、内臓脂肪レベル、推定骨量、体年齢までわかるという。
過去最高重量をたたき出す
そして、新品のタニタさんに乗ってみました。
ハハハッ、余裕で過去最高重量をたたき出してしまいましたよ。
着衣とはいえ、61.85kgはなかなかです。
会社に入る前はだいたい48kg、会社に入ってから不摂生がたたって微増して、覚えているのは長男出産後からだいぶ経って51kgくらいまで増えたところかなぁ……。
そこからプラス10kgか。
なかなかのディープ・インパクトでした。
ちなみに、身長157cm、BMI25、体脂肪率35%、体年齢49歳(実年齢41歳なのに……)だそうです。
余談ですが、妊娠中は太れない体質のようで、双子出産前日ですら56.4kgだったんですよね。
内容物の総量がおおよそ7kg(双子5kg、胎盤1kg、羊水等1kg)としても、ぜんぜん太れない妊婦だったんです。
もちろん食事制限は一切していません。
産前の管理入院中は、甘~いシャインマスカットを売店で買うのが唯一の楽しみだったくらいですから。
また妊娠したら痩せられるかしら? なんてね。
目標は5か月で10キロ減量 → 目標は10か月で10キロ減量
せっかちなわたしは、最初は「5か月で10kg減量」と思っていたんですが、過去に半分仕事で「世にも美しいダイエット」を敢行した夫によると、1か月で2kg落とすのは結構大変だよ、とのこと。
先生からも、「(無理なくやるなら)1か月で落としたとしてもMAX1kgですね」とアドバイスをもらったので、目標は訂正します。
さてさて、思い当たるふしはありつつも、思いがけない展開でスタートすることになった減量生活、どうなることやら。
具体的に何をやるかは、また別稿で書いていきます!
おべんと生活はじまりました
この春、3歳双子さんたちが保育園から幼稚園に転園しました。
通う幼稚園のお昼はお弁当です。
したがって、自動的に平日は毎日お弁当を作る生活がスタートしました。
お弁当、どうですか?
けっこうハードル高いイメージがありますよね。
キャラ弁なんて所望された日にゃ、わたしなら寝込んでしまうかも。
かく言うわたしは高校時代のみお弁当生活で、母が毎日作ってくれていました。
甘い卵焼き、味の素の海老シュウマイが好きだったなー。
あと、ときどきちらし寿司を作ってくれたのも覚えています。
わたしが好きというより、母にとって何らかの意味かこだわりがあったのか、はたまた単純に作るのが好きだったのか、特別な日ではないのにときどきお弁当になっていました。
わたしが、今回のお弁当生活にあたって参考にしたのはこちらの本。
『ウー・ウェン流おかず2品のお弁当』著・ウー・ウェン(講談社)
シンプルで実質のある家庭料理でいつも助けてくれているウー・ウェンさんらしく、品数の多さや見栄えにはこだわらないというコンセプトのお弁当本です。
お弁当は満足感(つまり炭水化物とタンパク質)が大事で、食べたときにおいしいと思えるものだけを詰める。
毎日のことだから、このひと箱で栄養バランスを取ろうとか、プロのお弁当のように見栄え良く……とやる必要はないのでは? と提案しています。
品数作らないと格好がつかないのがお弁当と思い込んで正直おっくうだったので、この考え方には大賛成です。
余談ですが、「お弁当=愛情」というのも、ちょっと違うかなぁ……とわたしは思っています。
インドには「悪想念を持って台所に立つな」というような趣旨の格言があると聞いたことがあって、それには「たしかに」と思うところがあるのですが、愛情の有無を問わずにおいしく作れるのが料理のよいところだと考えています。
いや、作る対象への愛情は云々する必要はなく、素材への愛情はあるに越したことはないと言うべきか。
そんなわけで、ここ2週間ほどのおべんとを列記していきましょう!
1日目・4月9日(月)
・たくあんごはん
・鶏むね肉の塩麹焼き
・蒸しにんじん
・茶豆入りかまぼこ
この1週間は慣らし保育で保護者が付き添っての登園だったため、家族5人分のお弁当を作っていました。
が、おかずの量の見積もりが甘く、夫の弁当箱にいかんともしがたい空間が……。
買ってあったひたし豆で埋めました。
5人分ともなると、きっちり1食分作る感覚ですね。
コストのこともあるし、使える素材やメニューはそう多くはないなーと実感しています。
まあでも、毎日同じような内容でもいいと思い切れれば、そう負担ではなくなるのかな、と推測します。
(おお! 一汁一菜の精神と同じですね)
2日目・4月10日(火)
・レバーペースト&新たまねぎのサンドイッチ
・クリームチーズとイチゴジャムのサンドイッチ
・いちご
この日は、生活クラブの会議用の試食(約20人分)も作る予定でした。
なので、全部まとめてサンドイッチ2種でカタをつけることに。
が、塗るタイプの具はけっこう大変ですね。
慣れていないこともあって、手が思うように動かず。
6時に起きてはじめたのに、8時になってもまだ作っていましたよ。(ゲッソリ)
パンは自家製パンです。
わりと焼きこんであるパンなので、耳は固めです。
子ども用には耳を切り落としたほうがよさそうだということも、子どもが食べている姿を見てはじめてわかりました。
3日目・4月11日(水)
・白いごはん
・焼き紅鮭
・ちくわの炒り煮
・ゆでアスパラガス
・ひたし豆(大人+長男)
・いちご
お弁当で好きなおかずとして、鮭とちくわがあります。
それで入れてみました。
わたしが好きってことなんですけどね。
作る人の特権ということでご容赦を。
これくらいだと楽と思いつつも、じつは前夜、寝床でお弁当作りのシミュレーションをしていました。
まだまだ肩に力が入っていますね。
4日目・4月12日(木)
・白いごはん(ごまふりかけ、大人はセロリの葉ふりかけ)
・ゆでウインナー
・ゆでスナップエンドウ
・切干大根と干しあみえびの卵焼き
うちの卵焼きは、スキレットで具を軽く炒めたら卵液を流し込み、蓋をして弱火で焼くというものです。
不思議と、気泡がたくさん入った“エアイン”卵焼きになるのです。
銅の卵焼き器に憧れはあるし、普通の鉄のフライパンもあったほうが便利かもとは思いつつ、今はとりあえずあるもので作っています。
5日目・4月13日(金)
・豚丼
・紅しょうが(わたしだけ)
この日は夫と長男が在宅だったので昼はお任せして、わたしと双子さんたちの分だけ。
豚丼は牛丼の牛肉を豚肉に変えただけ。
玉ねぎと糸こんにゃくが入っています。
お肉は、生活クラブの豚肉切り落としでした。
平田牧場三元豚なんで味はばっちりなんですが、ちょっと脂が多かったかなー。
お弁当だと、豚や牛の脂身をどう処理するかは少々テクがいりそうですね。
そのへん気を使わなくていい鶏肉や加工肉の登板回数が増えそうです。
グリーンピースは、この時点で松本市にて開催中の草間彌生展へのオマージュです。
6日目・4月16日(月)
・おいなりさん
・サラダ巻き
・ひたし豆
手がかかるけれどどうしてもやってみたかったおいなりさん&太巻きのお弁当です。
酢飯ではなくふつうのごはんで、おいなりさんはきざんだたくあんと白ごまを混ぜ込みました。
おいなりさんの味付けお揚げは、生活クラブの出来合いです。
サラダ巻きの具は「かにかま、卵焼き、ゆでた糸みつば、マヨネーズ」です。
一部、かにかまをちくわに変えたのも作りました。
うーん、やはり酢飯のほうが満足感がありますね。
特に太巻き。
お寿司というのはこういうものなのだな、と勉強になりました。
あの、たっぷり使う砂糖と酢がおいしさとお寿司らしさを作っているのだな、と。
巻き物は経験あるのみ!
巻いて巻いて巻きまくって上手な巻き方を会得するしかないですね。
あと、手は抜いているとはいえ、こんな手がかかるものはやはりハレの日のものだな、と再確認しました。
7日目・4月17日(火)
・とりめし
・こんにゃくとにんじんとちくわの炒り煮
この日からは、昼食後のお迎えということで、双子さんたちのお弁当だけになりました。
茶色いザ・地味弁です。
とりめしというのは大分の名物で、小さく刻んだ鶏肉とささがきごぼうを炒めて砂糖・醤油・酒で煮て、炊き上がったごはんに混ぜ込むというものです。
福岡の「かしわめし」にも似ていますね。
老若男女問わず「おいしい!」と言ってくれます。
じつはこのとりめし、前日の夕食でした。
できあがった段階で弁当箱に取り分けておいて冷蔵保存。
朝、同じく前日に作っておいた炒り煮だけ詰めました。
8日目・4月18日(水)
・ごはん(グリーンピース&コーン入り)
・チーズパプリカハンバーグ(玉ねぎ添え)
これも前日夕食からの流用です。
パプリカといっても生のものではなく、スモークパプリカパウダーを多めに入れてあります。
出来上がったものから取り分けておいて、朝に再加熱。
生活クラブのケチャップをかけました。
ごはんは、双子さんたちが大好きなグリーンピースとコーン(ともに冷凍)をゆでてごはんに混ぜ込みました。
9日目・4月19日(木)
・のりチーズサンドイッチ
・ゆでミニコロウインナー
・ゆでパプリカ
先日の「地獄のサンドイッチ行軍」に凝りて、今日は置く具です。
スライスチーズと焼きのり、醤油をまぜたマヨネーズのみです。
たしか、とある喫茶店でこういうサンドイッチがあったような。
今日は耳を切り落としましたよ!
10日目・4月20日(金)
・白いごはん(おかかをのせて)
・鶏ささみの塩麹から揚げ
・糸こんにゃくとにんじんのきんぴら
だんだん肩の力が抜けてきました!
無理に緑色を入れない、隙間おかずを詰めないと決めたらすごく楽になりました。
本人たちもこれを「おいしい、おいしい」と食べてくれているようなので、問題なしです。
11日目・4月23日(月)
・かき揚げ天丼
・菜の花のおひたし
前日の夕食からの流用です。
たまねぎとにんじん、干しあみえびのかき揚げは小さめに作ってひとり3個分を取り分けておきました。
おひたしも前夜に作っておいたものです。
ごはんの上にちぎった焼きのりを敷きつめ、朝にグリルで再加熱してつゆをかけたかき揚げをのせます。
……二男が寝るときに「お弁当おいしかった」と言っていたそうで(寝かしつけていた夫の話)、それだけでもうじゅうぶんという気持ちです。
作っている身としては、ちまちまっと詰める作業は嫌いではありません。
前日の夕食をうまく活用しつつ、肩の凝らないお弁当ライフを楽しみたいと思います。
つぎはぎカレーの全貌
先日、久しぶりにカレーを作りました。
冬の間は、不思議とあまり食べたいと思わなかったんですよね。
写真:この日は骨付き鶏肉のカレー。ターメリックライスと、千切りキャベツを添えて。レタスだとより合います。千切りレタス添えは、かつて東京・赤坂は氷川神社近くにあった洋風総菜店「マナマナ」のビーフカレーの食べ方。
以前に投稿したかもしれませんが、わがやのカレーはいろんな料理研究家の方のレシピをパッチワークしたカレーです。
だもんで、標準的な作り方ではありません。
長男が小1のとき、宿題で「おうちのカレーの作り方を聞いてきましょう」というのがあり、ちょっと困ってしまいました。
質問項目がルーを使ったカレーの作り方をベースにしているため、回答不能の問いがいくつか出てきてしまい……。
長男に申し訳なくなってしまいました。
といっても、超こだわり! とかではなく、「ルーを使ったカレーが苦手」な夫と、「シャビシャビしたカレーが苦手」な長男、そしてわたしの好みをミックスした結果こうなった、というのが実態です。(それでも長男は、学校の給食で出るようなザ・カレーライスのほうがやっぱり好き。うちのはスパイスが強めでちょっと苦手なんだとか)
では、そんなわがやの“つぎはぎカレー”をご紹介していきましょう!
Step1.クミンシード、にんにく、しょうがの香りを出す
鍋にかなり多めのなたね油(無脱臭・無脱色のもの)、クミンシード、すりおろしたにんにくとしょうがを入れて火にかけます。
焦げないように気をつけながら、香りを引き出します。
写真の木べら、「カレー」と書いてあります。
カレーなどスパイス香の強い料理はよくよく洗っても香りが取れないので、専用の木べらを用意しています。
Step2.玉ねぎを炒める
みじん切りにした玉ねぎ3個分を入れて炒めます。
飴色になるまで炒めるとよりおいしいとは思うものの、そこまで根気がないので薄茶色でよしとしています。
焦げには要注意ですが、つきっきりになる必要はなく、ときどきかき混ぜるくらいで大丈夫です。
Step3.肉とカレー粉を投入
骨付き肉や、角切りの肉ならばこの時点で投入。
(薄切り肉なら、小林カツ代先生のレシピ通り、いちばん最後に一枚ずつ入れてさっと火を通します)
外側がだいたい白くなればOK。
カレー粉をふりかけて全体に絡むように混ぜます。
Step4.野菜ジュースを注ぐ
ここで、あらかじめミキサーにかけておいた野菜ジュースを注ぎます。
内訳は、玉ねぎ2個、人参2本、トマト水煮1缶、じゃがいも2~3個(とろみ担当)、あればセロリなど。
水は、ミキサーがぎりぎり回る程度入れます。
ドロッとしたジュースができあがります。
野菜ジュースを鍋に入れたら、全体がなじむように混ぜて煮込んでいきます。
焦げ付きやすいので、途中何度か底からかき混ぜてください。
Step5.味つけ
味つけは、「ウスターソース、醤油、塩」です。
Step6.完成!
見た目にも全体にまとまった感が出て、とろみがついたら完成です。
なめてみて、ザラザラ感があった野菜のつぶつぶが柔らかく溶けているのも目安になります。
煮込むカレー全般に言えることですが、できれば一旦火を止めて冷ます時間があるとより一体感が出ておいしくなります。
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ちなみに、カレー粉は「モティバイ家秘伝カレーパウダー」を使っています。
これの良いところは、独特の香りが素晴らしいのと、辛みが一切入っていないことです。
子どものいる家庭には助かります。
写真:定期的にAmazonでまとめ買い。
よって、辛くしたい大人は食べるときにラー油をかけます。
京都の「山田製油」のラー油です。
ラー油ブームのおかげで、とても全部は味見できないほどいろんなラー油がありますね。
わがやはここ数年、こればかりです。
カレーはみんな大好きで、たくさん作ってもだいたい翌朝でなくなります。
うまく残れば、さらにお昼にカレーうどんに展開することも。
ああ、書いているだけでカレーが食べたくなってきました。
自分で酵母を起こすおもしろさ
パンづくりについて過日投稿しました。
相変わらず、週1~2回、1回あたり4~6斤ペースで焼いています。
パンづくり、わたしの実感では「おおむねお菓子作りより取り掛かりやすい」という印象です。
わたしが手を動かすのは「計量」「混ぜてこねる」「計量して分割」「成形」で、合計30分程度。
あとは生地が勝手に発酵してくれるし、オーブンがいい感じに焼き上げてくれます。
とはいえ、酵母の元種づくりなどは、前回の投稿だと「ハードル高っ」と感じた友人もいたようで、もうちょっと丁寧に書いてみることにします。
写真:この日は計6斤焼成。水分を牛乳だけ、水だけなど気分によって変えています。ピースサインは長男の手です。
自家製酵母のメリット
なんといっても、香りと味がよいことです。
とはいえ、パンの味は酵母だけで決まるわけではないので、絶対の条件ではありません。(このへんは、シニフィアン・シニフィエの志賀さんの本に詳しく書かれています)
何で起こすかによって風味も変わってきます。
あくまで一般的にという話です。
単純におもしろい、ということもあります。
「これでこんなふうにパンができるんだー!」と感心感激する気持ちは色あせず、飽きません。
感覚的には、生き物を育てるとか、実験するとかに近いですね。
うちでは“四男坊”と呼んでいます。
四男坊に元気がないと、とたんに心配になります。
写真:手前が一次発酵を終えた生地。こんなに膨らむんですー! この時点で香りも抜群。奥は酵母液です。
自家製酵母のデメリット
パンづくりにすぐに取り掛かれない!
最低でも酵母液を作らなければパンは作れず、それに1~7日かかります。
(とある酒粕で、新鮮なうちなら直接混ぜても発酵するものもありますがごく例外です)
そのあと元種となると、さらにプラス1~7日。
しかも、まったくはじめてとなると、成功するまで数回失敗するのはよくあること。
「場ができる」とわたしは表現していますが、酵母が起きやすい環境をつくるために最初の数回は失敗作が必要になる場合があると、以前通っていたパン教室の先生が言っていました。(そのパン教室はレーズン酵母でした)
ちょっと話が逸れますが、今は発酵に必要な菌(酵母)は化学培養したものが大半です。
化学培養の技術がなかった時代は、蔵元の梁や壁に棲みついた菌が発酵に役立っていました。
だから、昔ながらの蔵元は、今の感覚でいうとけっこうばっちく見えます。ピカピカに掃除してしまうと菌がいなくなるからです。
醤油や味噌づくりに木桶がよいというのも、表面がステンレスやプラスチックのようにつるっとしていなくて菌が棲みつきやすいからではないでしょうか。
ちなみに、以前取材で訪れた福井県は永平寺の漬物蔵は、見た目ばっちくて発酵臭も強烈でした。
酵母たちがじゅうぶん働けるように、その空間に棲む仲間を増やしてあげるというイメージですね。
いざ酵母が起きてからも、腐敗する場合があります。
なので、はじめるなら寒い時期がおすすめです。
暖かい時期は酵母がすぐ起きてくれてよいのですが、過発酵になって失敗しやすいとか。
わたしも7~8月あたりは一旦パンづくりをお休みしようかと考えています。
あと、自家製酵母はイーストに比べて発酵がゆっくりめなので、トータルの時間はかかります。
わがやで今の季節なら、一次発酵に6~7時間、二次発酵はオーブンの保温機能を使って1時間程度です。
冬場は、夜8~9時頃にこねて、朝6時まで放置でちょうどでした。
酒粕酵母のメリット・デメリット
イチから起こすというより、すでに酵母などがたっぷり入った酒粕を使うので起こしやすいと感じています。
また、アルコールが含まれているからでしょうか、腐敗にも強そう。
はじめての方にも起こしやすいかもしれません。
できあがったパンは、チーズのような乳酸発酵の香りがほのかにします。
デメリットとしては、酒粕が出る時期しかできないという点でしょうか。
写真:現在使っている酒粕は、寺田本家の「自然酒酒粕(板粕)」。発酵力が強く、風味もいいと感じます。今の時期だけしか出ません。この時期以外は、わりと通年である「醍醐のしずく酒粕」「発芽玄米酒粕<にぎり酒>」を使います。
元種づくり
元種づくりを紹介していきましょう。
ちなみに、わたしが参考にしているのはこちらの本。
『ポリ袋でかんたん! 甘酒&酒粕でつくる天然酵母パン』著:梶晶子(河出書房新社)
Step1.まず酵母液
ちぎった酒粕に、水を4倍量入れて放置するだけです。
ホントです。
酒粕50gに水200gあたりがはじめやすいでしょうか。買ったばかりの酒粕を使ってください。
入れるのは清潔なガラス瓶がおすすめです。(煮沸消毒すればなお安心)
写真:放置1日目の状態。酒粕が水になじんで、水が白濁してきています。
ガスが出てくるので、フタはゆるめにしめておきます。
暖かい場所に置いて、1~3日ほどで起きます。(冬は1週間くらいかかる場合も)
完成の目安は、酒粕がすっかりほぐれて、元気よく泡が出ている状態。
写真:冷蔵庫で保存している完成版。酒粕はモロモロになっています。
見た目静かでも、ちょっとゆすって泡が出てくるようならだいじょうぶです。
完成したら、冷蔵庫で保存してください。(半年ほどもつそうです)
酒粕は沈殿してしまうので、使うときはかならずよく混ぜてくださいね。
Step2.いざ元種へ!
元種づくりは同じことを3~7回繰り返します。
すごく簡単です。
ホントです。
【1回目】
別のガラス瓶に、「酵母液」(よく混ぜてすくってね)と「強力粉」を大さじ2ずつ入れて軽く混ぜます。
これもフタはゆるめに。(本では新品のシャワーキャップ推奨)
混ぜたもののいちばん上の位置にしるしをつけておいてください。(わたしは剥がしやすいマスキングテープを使っています)
暖かい場所に置いて、高さが2~3倍になるまで待ちます。(夏場なら4~5時間、冬場なら12~24時間が目安)
【2回目】
また酵母液と強力粉を大さじ2ずつ加えて混ぜて、いちばん上の位置にしるしを。
同じように暖かい場所に置いて、2~3倍の高さになるまで放置します。(本によると1回目より時間は短くなります)
というのを、合計3~7回繰り返すのです。
これを「掛け継ぎ」といいます。
掛け継ぎは3回でも十分ですが、パン教室の先生いわく、より味に深みが出るので5~7回は繰り返してほしいとのことでした。
都合と好みでよいと思います。
終わったら冷蔵庫で保存してくださいね。
使い切ってもいいし、ずっと使い続けたければ、1週間に1回ほど掛け継いであげればOK。
今のわたしは、こんなふうに大きな容器に入れています。
1回に掛け継ぐ量も、酵母液200g+強力粉150g(ゆるめにしています)と多め。
食パン2斤で元種を250g使うので、量が必要なのです。
写真:ぽつぽつ穴が開いているのがわかるでしょうか。酵母が元気に活動しています。蓋にマスキングテープをはり、そこに掛け継いだ日と分量を書いておきます。
……こんな感じです。
いかがでしょうか。
最初はストレート法で作ってみて、感触がよければ元種法に進んでみてもいいかもしれません。
いずれにしても、「失敗してもいいや!」という気持ちでやってみるのがよさそうです。
わたしも慣れないうちはおっかなびっくりで、成形のときに生地をいじりすぎて「膨らまなかったらどーしよー(涙)」なんて不安になっていました。
そんなに繊細なパンではないためか、意外にだいじょうぶだったので助かっています。
目下の悩みは……やたら食べ盛りの双子さんたちがみるみる食べるもんで、以前と比べてパンの消費量がかえって増えてしまったことでしょうか。
「おいしい、おいしい」と食べてくれるのはうれしいけれど、強力粉を2週間で5kgも買う生活になるとは思いもよりませんでした。
悩みというより、うれしい悲鳴ですかね。
きばるの甘夏みかんでマーマレード
わたしは、生活クラブ生協に入っています。
先日、テレビ東京『カンブリア宮殿』で取り上げられていたので、ご存知の方もいらっしゃるでしょうか。
生活クラブは、消費者が食べたいものを生産者にお願いして作ってもらうスタイルをとっているので、生産者とのつながりを大切にしています。
(めんどくさい生協としても有名……(^^;) わたしは、そういうところも含めて嫌いじゃないです)
そのなかの一団体である、熊本県水俣市の「きばる」という生産者グループからは、毎年この時期に甘夏みかんが届きます。
きばるは、元漁師の方でつくった生産者グループです。
水俣病を発生させた海の汚染と、その影響による魚介類の販売不振で漁ができなくなって、陸に上がった方々です。
陸に上がり、柑橘の生産をはじめました。
きばるが育てる甘夏みかんの特徴のひとつは、農薬を極力使わない点です。
公害病で倒れた自分たちが、農薬で体調を崩すということに矛盾を感じ、無農薬栽培を今も目指して試行錯誤しています。
そんなわけで、年に一度の甘夏みかんを楽しみにしている組合員が大勢います。
わたしも今のところ合計7キロ購入し、わしわし剥いて食べています。
話は変わって、今はパンを焼いて食べているので、ジャムもけっこう使います。
まだ3歳の双子さんたちは、パンに塗ったジャムだけ食べるという感じで(最近ようやくパンといっしょに食べてくれるようになった)……そんなこともあって消費量が増えています。
ジャムは買うと安くないので今年はいろいろ作ってみようと思い、その第一弾として甘夏マーマレードを作ってみました。
材料は、きび砂糖と甘夏みかんだけ。
作り方はいろいろありますが、今年はクックパッドのレシピを参考にしました。
今回は、甘夏みかんを7個使いました。
前準備として、完成したマーマレードを入れる瓶と蓋を煮沸消毒して、清潔なふきんの上で乾かしておきます。
1.皮に十字に切り込みを入れ、実と分けます。
2.皮は薄切りにして重量をはかります。
3.鍋に皮とひたひたの水を入れて火にかけ、透明感が出てくるまでしっかり煮ます。
4.煮た皮はボウルにセットしたざるにあけ、流水に30分さらします。
5.実は薄皮と種を除いて重量をはかります。
6.大きな鍋に実と砂糖(皮+実の重量の75%)を入れて、実をつぶしながら砂糖となじませます。
7.さらした皮の水けをしぼり、6に入れてよく混ぜます。
8.鍋を中火にかけ、沸いてアクが出てきたら適宜とります。
9.焦げない程度の強い火で20分ほど煮て(ときどきかき混ぜる)とろみが出てきたら火を止めます。
10.瓶に詰めて蓋をして、逆さまにして冷まします。
煮ていても、なかなかとろみがつかず、かといってあんまり長く加熱すると風味が飛ぶので、「???」と思いながら火を止めました。
結果、完全に冷めたらいい感じのとろみになりました。
種と薄皮を水で煮だした「ペクチン水」を混ぜて煮るととろみがつきやすくなるようです。(だしやお茶用の不織布のパックに入れて一緒に煮てもOK)
採れてから時間の経っている果物、もともとペクチンが少ない果物の場合は、ペクチンを補ってあげるといいみたいですね。
手軽な粉末のペクチンも売っていますし、リンゴの芯を煮だしてペクチンを補う方法もあるようです。
苦みを減らしたければ、皮の内側の白い部分を削ぐといいようです。
わが家は今のところ大人しか食べないので、白い部分はそのまま生かしてほろ苦いマーマレードにしています。
砂糖の量も好みですが、わたしはジャムはある程度しっかりした甘みがあるのが好きなのと、常温保存を重視しているので、今回は75%で作ってみました。
きび砂糖100%でつくっているので、仕上がりはかなり茶色いです。
↓砂糖の使い分けなどはこちらがわかりやすかったです。
ジャムづくりのために道具を2つ買いました。
左は、皮が厚くて剥きにくい柑橘を剥きやすくするための道具。
右の透明パーツについている爪で皮に切れ目を入れます。
カーブが絶妙に柑橘の肌に沿うので、切れ目の深さが安定してくれます。
左の黄色いパーツには溝があり、その中に刃があります。
みかんの房の薄い部分をこの溝にすべらせると、薄皮を剥くとっかかりになる切れ目が入る仕掛けになっています。
もちろん包丁でもできる作業なので、なくてもだいじょうぶ。
ただ、たくさん剥きたいときには断然便利です。
右は、煮沸消毒した瓶を熱湯の中から取り出す道具です。
ドイツの保存瓶で有名なメーカー「WECK」のものです。
今まではトングや菜箸で取り出していたんですが、どうしても滑って熱湯の中に取り落とし、「熱っ!」となること山のごとし……だったのです。
用途が限られる道具はモノが増えるのであまり持ちたくないですが、この2つは買ってよかったです。
大事に使おう。
今朝、さっそく甘夏マーマレードを自家製パンのトーストにのせて食べてみました。
できたてより味がなじんで、とてもおいしかったですよ。
これから1年、マーマレードはこの味で楽しみたいと思います!
とうとうパンづくりに手を出した冬
※間違って途中の文章をアップしてしまいました。一旦削除して完成した文章をアップし直しました。★をくださった方、誠に申し訳ありません。
ごぶさたしております
おひさしぶりです。gyogoです。
昨年11月くらいから調子を崩して、日々の食事は作ったり作らなかったりで、でも、何かしら食べてはいました。
夫がいない日の夕食は、子どもとそれぞれカップ麺を食べてハッピー! なんて日もありましたっけ。
ブログに復帰したらまず書こうと思っていたのが、パンづくり。
昨年の11月頃からはじめて、調子が悪いなかでもなぜか続いていて、今日に至ります。
(続いている理由は、おいしいことと、パン生地を触ること自体がある種のヒーリングになっているからだと思います。パン生地って本当に気持ちいいんです!)
まずは焼くべし!
じつは、「パンを焼くなら自家製酵母で!」という思いが強すぎて、パンづくりにはなかなか手が出せませんでした。
東京に住んでいるときに天然酵母パンの教室に通って、レーズンで酵母を起こしたこともあったんですが、なかなかその先に行くことができず。
今思えば、謎のこだわりです。
別に自家製酵母じゃなくてもよかったのに。
「それよりなにより、とにかく焼こうよ! ジブン!」と我に返って、まずはドライイーストで焼いてみることにしました。
子どもたちが量を食べるようになってきて、パンは買うとお金がかかってしまうという現実的な問題も、後押ししてくれました。
で、最初に焼いたパンはこんな感じ。
素朴な丸パンです。
下方向、横方向など好きなように膨らんでいます。
「なんだ、焼けるじゃん!」と思ったらとっても楽しくなって、このあと1~2回焼いたでしょうか。
そういえば酒粕があった
つくらないくせにパンづくりの本は手元にありまして。
甘酒や酒粕の酵母でつくるパンの本をめくっているときに、「そういえば、冷蔵庫に酒粕があったわ!」と思い出して、酒粕で酵母を起こしてみることにしました。
ちょうど、寺田本家の酒粕を買ってあったのです。
(千葉県香取市の蔵元。化学培養せずに自家採取した菌と地下水、自家米をつかったお酒が特徴の酒蔵です)
酒粕酵母は、ほぐした酒粕に4倍量の水を入れて放置するだけ。
暖かいところに置いておけば、3日ほどでぷくぷくの酵母液が完成します。
酒粕酵母でパンをつくると、ほのかにチーズのような香りがするのが特徴的です。
自家製酵母でのパンづくりには、大きく分けて「ストレート法」と「元種法」があります。
ストレート法は、酵母液を水分として混ぜ、パンをつくります。
元種法は、酵母液と強力粉を混ぜ、さらに酵母液と強力粉を継ぎ足していって「種」をつくってから、パンづくりに取り掛かる方法です。
最初のうちは、「ストレート法」でシンプルなパンを焼いていました。
酵母はいろんなもので起こせる
左のふたつが酒粕酵母液です。
右端は、頂き物の自家栽培キウイで作った酵母液です。
が、キウイには小麦粉のグルテンを分解してしまう酵素があるので、パンづくりには向かないことを後で知り……。
キウイ酵母液はパンケーキの水分として使いました。
じつは、酵母はいろんなもので起こせるのです。
レーズンをはじめとしたドライフルーツ、果物、お米、紅茶、小麦……。
条件としては、素材に酵母がついていることと、酵母の養分となる糖分があること。
(オイルコーティングしてあるドライフルーツが酵母に向かないのはそういう理由からです)
わたしは、デーツ(干したナツメヤシの実)でも起こしてみました。
ただ、開封して時間が経っていたデーツだったので、糖分はしっかりあるものの、酵母が少なくて、発酵はいまひとつ。
そこで、酒粕酵母を足してみたら、win-winの関係になって力強く発酵していました。
そう、酵母は混ぜて使うこともできるのです。
元種法にトライ
元種で作るメリットは、副材料を加えやすくなることです。
水分を牛乳や果汁などに置き換えることができます。
また、発酵力が安定しやすいというメリットもあるようです。
酵母液がたくさんできたので、元種にもトライしてみました。
元種ができあがってつくりはじめたのが、食パン。
なんだかんだ言って、わたしは食パンが好きです。
型は、とりあえず家にあった野田琺瑯の深い長方形の容器を使いました。
上右の写真は、右の食パンが日清製粉カメリアを使ったもの、左の食パンは長野県産強力粉に米粉を加えたもの。
こんなふうに、材料を少し変えてつくることもしてみました。
食パンの材料は、
●強力粉
●酒粕酵母元種(酒粕、水、強力粉)
●なたね油
●牛乳
●砂糖
●塩
油分と牛乳が入るので、少しリッチになります。
ほかにもいろいろつくってみたよ
卵が入るさらにリッチなパンにも挑戦。
上の写真がその生地で、あんぱんに仕立ててあります。
一般的には、副材料が入るほど膨らみは悪くなると言われています。
が、わたしの実感では、卵が入ったパンは窯伸び(オーブンで焼いているときの膨らみ)がいちばん良かったです。
これは食パンと同じ配合で、ドッグパンに仕立てました。
小さくすると、水分が蒸発するのが早いですね。
少し固めの仕上がりになります。
そんなことも、つくってみてはじめてわかりました。
さらには、ウー・ウェンさんの本の花巻にも挑戦。
レシピではドライイーストなので、元種でつくれるようにレシピを計算し直しました。
酒粕酵母だと香りがいいですね。
すっかり小麦粉と仲良くなって……
こちらはパンではありませんが、小麦粉つながりで、ずっとつくってみたかった信州名物おやきにもトライ。
おやきは地粉(中力粉)なので、強力粉と薄力粉を半々でブレンドします。
わたしは、おやきは膨らませないタイプが好きです。
このときは、切干大根とわしたポークをカレー味で炒めたものを具にしました。
焼き餃子と同じで、フライパンで焼いてから蒸し焼きにする方式で、カリッとした部分とむっちりした部分のコントラストがたまりません。
今は食パンばかり焼いてます
今は、もっぱらこんなふうに食パンばかり焼いています。
真ん中のものは、「強力粉+全粒粉、元種、水、米飴(麦芽糖入り)、塩」でつくったリーンな食パンです。
噛みしめると粉の味わいがより感じられて、大人には好評です。
面白いんですが、全粒粉を使うと一次発酵のときの膨らむ勢いがすごいんです。
よーく膨らみます。
その理由のひとつに、石臼びきの全粒粉を使っていることがあるのではないかと推測しています。
パンの世界はおもしろい!
こちらの本によると、石臼びきの粉は、小麦の中にある成分が損なわれにくく、膨らみがよくなるんだとか。
(製粉してからあまり時間が経っていないことも大事)
一般的な製粉方法だと、どうしても熱が発生してしまい、成分が壊れやすい傾向にあるそうです。
実際に自分でつくってみて、実感できました。
が、二次発酵や焼成時はそこまで膨らまないのも面白いところ。
全粒粉らしい少し詰まった感じの焼き上がりです。
上の本は、東京で「シニフィアン・シニフィエ」という有名なパン屋さんを営んでいる志賀勝栄さんの著書です。
(講談社選書メチエから出ているというのも、個人的には興味深いです)
とても刺激的で面白い本でした。
志賀さんのパンは、エッジを攻めるような唯一無二のパンだそうです。
水分が0.5%変わるだけで違うパンになるという世界の話で、さすがプロと唸らせられました。
探求心とイマジネーション、そしてそれを実現する技術力がとにかくすごいです。
ほかのことにも言えますが、現代は「いにしえの知恵」と、「最新のテクノロジー」(一定の温度・湿度を数時間キープなんてことは昔はできなかった!)があわさって、人類が味わったことのないパンをつくることができるのです。
実際に、志賀さんのお店では発酵に120時間もかけたバゲットが売られています。
おもしろいですね!
いちど食べてみたいなぁ。
てきとーでもおいしいなんて最高じゃないか
わたしのパンはといえば、日によってこねていて「あれ? 分量は同じなのに今日は生地がべとつくなぁ」などの違いは感じますが、だいたい同じ感じで焼きあがる“てきとー”パンです。
それでも、家族がおいしいと食べてくれて、なにより自分自身が好みだと感じられるパンがコンスタントにつくれているのですから、これ以上何を求めようか!
力強い酒粕酵母くんを我が家の“四男坊”として、かわいがっていきたいと思います。
久しぶりに書いたら、ずいぶん長くなってしまった……!
ダイジェスト2017.11.27~12.17
11月27日からのダイジェストです。
11月27日・昼ごはん
ピタサンド・アゲインです。ピタパンはベーキングパウダーを使った簡易版で、やはり今回もまた膨らまないのでした……。
とはいえ味はグッド。フィリングは、さば水煮缶、ピクルス、ウインナー、塩もみ&酢白菜を用意しました。長男が大好きなオーロラソース(マヨネーズ+ケチャップ)を作ってくれました。
11月27日・夕ごはん
細川亜衣さんのトマト納豆鍋のアレンジ版、白菜納豆鍋です。
今回はトマトを白菜に変更した以外は、レシピに忠実に作って、豚バラ肉をブロックから切り出しました。
が、脂がけっこうきつい……。
個人的には切り落としとかのほうが好みだと感じました。
11月28日・昼ごはん
カレーうどんが食べたかったんです。カレーうどんには、やはり太いゆでうどんだろうということで、近くに新しくできたスーパーに行ってきました。
が、わたしの望むゆでうどんや冷凍うどんはなく……。
久しぶりに打つかと心を決めて、自分で打ちました。
うどん打つのは実はそんなに大変ではないんです。
材料は「強力粉、水、塩」だけといたってシンプルで、こねてそのまま伸して切ってゆでるだけでもかなりおいしい。
今回は足で踏んで寝かす工程を入れてみたところ、よりなめらかでおいしくなりました。
カレー汁は、玉ねぎと豚切り落としを炒め、カレー粉を入れてさらに炒めたものに、とりがらスープ、ふし粉、玉ねぎとセロリを蒸し煮にしてミキサーにかけたピューレを加えて煮ました。味付けは、醤油とウスターソースとみりんです。
12月1日・夕ごはん
ブラウンマッシュルームのアヒージョです。いちどやってみたかったんですよねー。オリーブオイルがもったいなくてなかなか踏み切れなかったんですが……。今日はパンもあるからオリーブオイルも余らせないということでやってみたところ、すごくおいしいですねぇ。
人をダメにする香りと味です。
「オリーブオイル、にんにく、鷹の爪、塩」だけでできるのもいいところ。
《番外編》12月2日・餅つき
来年から双子さんがお世話になる幼稚園の餅つきに参加してきました。双子さんたちは、せっかく並べてあった椅子を独自の法則で並べ替えていったり、餅をつきたがったり、やりたい放題。最後、口の周りをあんこだらけにしてお餅をいただいて、満足そうにしていました。
寒いながら天気がよくて、気持ちのいい一日でした。
12月4日・夕ごはん
里芋と鶏肉ときのことパスタのグラタン。寒くなるとやたらホワイトソースが食べたくなります。そのせいか、ここしばらくはこってりめのメニューが続いていました。
12月4日・夕ごはん
生活クラブで買ったカブを、横半分に切ってスキレットでじっくり焼きました。これがめちゃくちゃおいしくてびっくり! スキレットには薄くオリーブオイルをひいて、食べるときに塩を振っただけです。噛むとカブのジュースがぶわっと溢れるのが最高。あんまりおいしかったので、これ以降毎週カブを注文しています。
12月5日・昼ごはん
珍しく牛丼。玉ねぎ、こんにゃく、牛肉切り落としで作りました。こんにゃくはこの時期だけ出る生芋のこんにゃくで、やはりおいしい。わたし的にはこんにゃくが主役のつもりで作りました。
温泉卵をはじめて作ってみました。が、完全に成功とはいかず、意外に難しい! 長男は温泉卵が気に入ったようなので、またリベンジします。
12月6日・お弁当
山へ木を伐りに行く夫にお弁当を。最近ときどきお弁当を作るようになってわかったのですが、お弁当は「しっかりした味付け」と「油」がないと満足感が出ないということ。今回はその点を意識して作ってみました。
前日のうちに、ヤーコンのきんぴらと、大根と油揚げと青菜の煮びたし、煮卵を作っておきました。
ウインナーはいつもはゆでるだけだったんですが、ゆでてから油で軽くソテーしました。面倒っちゃ面倒ですが、お弁当のウインナーはソテーしたほうが合うなと実感。
12月8日・昼ごはん
牡蠣と長ねぎのうどん。本当は蕎麦のほうが合うよなと思いつつ、使いたかった冷凍ゆで太うどんを使いました。
つゆは、「だしパック、白たまり、みりん、塩」だけ。わたしは西日本の人間なので、やはり白っぽいつゆが好みです。
12月8日・夕ごはん
おとなりのおじいちゃんからいただいた自家製黒豆を使って、洋風の煮込みです。材料は、「玉ねぎ、白菜、豚肩ロースのかたまり、黒豆、トマトピューレ、スモークパプリカパウダー、塩」です。スペインで出てきそうなイメージで……(あくまでイメージです)。とろとろの白菜が出色。コクがあって体が温まる一品になりました。黒豆はトマトや豚肉とよく合うなぁと実感。
12月11日・夕ごはん
高山なおみさんのロールキャベツ。やはり、巻く工程がわたしは好きなようです。手数の多い比較的面倒な料理にもかかわらず、つい作ってしまいます。
レシピ通り仕上げに生クリームを入れましたが、ちょっと重く感じます。脂肪分36%の軽めのやつなのに。やはり、パセリよりレシピ通りディルを使うべきかな? サワークリームでもいいのかもしれません。
12月12日・昼ごはん
キャベツと「きゃべつタコ天」のうどんです。過日の牡蠣と長ねぎのうどんと同じスタイルです。甘いキャベツがたっぷり入っていて、すごくおいしい。
12月12日・夕ごはん
お友だちからパプリカをいただきました。ご実家がパプリカ農家だそうで、農協に出荷できない緑色や色がまだらのパプリカをたくさん持ってきてくれたのです。緑でもやはり甘くておいしい!パプリカは苦みがほとんどないので、ピーマンより使いやすいと感じます。
オーブンで皮が黒くなるまで焼いて、皮を剥けるだけ剥いて、裂いてマリネにしました。マリネ液は「白ワインビネガー、オリーブオイル、塩、パセリ」です。
夏ならいざしらず、冬に冷たいマリネは食指が動かないので、食べる前に薪ストーブオーブンで温めてやります。
温かいマリネもおいしいですね。
12月13日・夕ごはん
こってりが続いていたときに、ついに飽きて豚汁とごはんの夕食に。豚汁もこってりっちゃこってりなんですけれど、肉が少なめだったのと、味噌も薄めにしたので、かなりあっさり味になりました。
ごはんは、ここのところ黒米を入れて炊くのがブームです。
12月14日・夕ごはん
まだこってり食傷の余波が続いていたのと、冷蔵庫に卵が溜まっていたので、卵の大鉢蒸しを作りました。ウー・ウェンさんのレシピです。「卵、とりがらスープ、塩」だけでできるのがいいところ。具は何も入れません。
あとは、大根とさつま揚げの煮物と、過日のパプリカマリネの残りです。
大根はちょっと古くて苦みがあったんですが、翌日には苦みがなくなっていました。不思議。
12月15日・昼ごはん
これまた冷蔵庫に残っていた納豆を使って、納豆パスタです。鍋できざみにんにくとオリーブオイルを炒め、そこに納豆を入れて炒め、パスタのゆで汁を注いでソースとします。ロフトにあがっていた長男が「ん? なんかすごくいいにおいがする!」と言っていました。このにおいが好きならば、君は納豆好きだね。
仕上げに卵黄ともみのりをのせます。
12月17日・夕ごはん
夕方にいろいろあっておやきを作る羽目になり、夕ごはんが入らなくなった夜。居酒屋gyogo開店とあいなりました。
冷蔵庫でちょっと持て余していたサバをゆでサバに。ホーローバットに「水、白ワインビネガー、粒こしょう、ハーブ、塩」を入れて煮立てます。塩をしてしばらく置いたサバをさっと洗って、煮立った中に入れて火を弱めます。火が通ればできあがり。
サバはゆでるとツナ風というか、保存もまあまあきくし、他の料理にも展開できます。
もちろんそのまま食べてもおいしいです。
「米酢、粒山椒、塩」ならば和風に、「米酢、花椒、しょうが、塩」ならば中華風に。
……ここのところは料理に対してわりとテンション低めだったように実感しているんですが、こうして振り返るとそれなりに思い入れがあるように見えますね。
大きい変化としては、わたしがあまり朝ごはんを食べなくなったことでしょうか。
朝イチで食欲が湧かず、8時半ごろに食べたくなれば何か食べるという感じです。
あと、ごはんとみそ汁より、コクのあるおじやとか、バターを塗ったパンとミルクティーみたいな油っ気が朝ほしくなるみたいです。
季節的なもの?
夜中、毎日のように双子に起こされているわたしが朝本格的に起きられなくなっていて(夜中に突然絶叫や怒りの発露があり、昼間あった納得いかない現実を消化しているっぽい)、夫が朝ごはんを作ってくれています。
ありがたい……。
(なのに食べなくて申し訳ない)
明日もごはんがおいしく食べられますように!
ローストチキンはじっと我慢の子であった
日本でクリスマスのごちそうといえば、ローストビーフ、ローストチキンでしょうか。
生活クラブで年に一度、丸鶏が出てくるのもこのシーズン。
クリスマスは別の料理を作るので、クリスマスに食べるわけではないんですが、丸鶏好きとしては見過ごせません。
生活クラブで出ていた、秋川牧園の1.8kgの中抜き丸鶏を注文しました。
1.8kgだとけっこう大きいですね。
スーパーでよく売られているのは1kg前後なので、差は歴然です。
1kg前後だと扱いやすく、若鶏なので味はあっさりしています。
好み、そしてオーブンや鍋などの調理器具のキャパシティとの兼ね合いですね。
カッチカチの冷凍だったので、和室の違い棚に置いておきました。
一晩でほぼ解凍されていましたよ。
今年は、なんとなく「栗ときのこのピラフ」を詰めたいと考えていて、その方向で作ることに。
まずはマリネです。
「オリーブオイル、白ワイン、塩、にんにくスライス、ちぎったローリエ」で半日マリネ。
材料は、たまたま家にあったものばかりです。
(マリネのレシピは千差万別なので、クックパッドなどで見てみてください)
なんとなくボウルでやってしまったんですが、本当は、鶏がすっぽり入るビニール袋に入れたほうがよりマリネ液がまわりやすいです。
詰め物の作り方はこんな感じです。
1.フライパンなどで、みじん切りにした玉ねぎをバター&オリーブオイルで炒めます。軽く塩をします。
2.玉ねぎが透き通ったら、適当に切ったマッシュルーム、裂いた舞茸を入れます。ここでも軽く塩をします。
3.全体に油がまわったら甘栗を割りながら入れます。
4.米、鶏ガラスープを入れて全体がなじんだら火を止めます。
お米は「ワイルドライス」を使いたかったんですが、調べるとけっこういいお値段だったので毎日食べているお米にしました。
(ワイルドライスは米ではなく、マコモダケの種子だそうです。北米が産地。おいしいですよ)
粗熱を取って、マリネ後の鶏のおなかにつめていきます。
今回は、首付きだったので、切って一緒におなかに入れてしまいました。
(首肉はいい味が出るんです)
お米がふくらむ分、少し余裕を持たせましょう。
最後、鶏の皮を引っ張ってタコ糸で縫うか、竹串や爪楊枝で縫うように留めていきます。
あまった詰め物は、別途鍋などで炊いてください。
もっと簡単にしたいなら、フレッシュハーブ(タイム、ローズマリー、セージなど)とレモンをぎっしり詰めるという方法もアリ。
とてもいい香りになりますよ♪
オーブンを230度に予熱しましょう。
鶏の足はくるぶしのところでクロスさせてタコ糸で縛ります。
手羽は爪楊枝を指して本体まで貫通させ、固定します。
天板にゴロッと切った野菜(今回はカブ、にんじん。じゃがいもなどもおすすめ)を置いて、その上に鶏をのせ、いざオーブンへ。
今回は、
「230度で15分+180度で50分」
で焼きました。
焼いている途中、何度かオリーブオイルをシリコン刷毛で塗りました。
こうすると、皮がパリッとしておいしいです。
おお、なかなかの焼き上がり!
いかにもおいしそうな色ですね。
天板に残った肉汁は小鍋に移し、「レモン汁、塩、バター、白ワイン」と合わせて煮立て、ソースとします。
コクがありながらさっぱりしていて、なかなかよく合いました。
しかし、いざ切り分けようとしたところ、問題が。
なんと内側と下が生焼けだったのです。
さらに、詰め物の米は生のまま!
パリッときれいに焼けた上部の肉だけ削いで、鶏をひっくり返して再度オーブンへ。
180度30分。
これでなんとか肉には火は通りましたが、腿の奥はまだ赤みがあります。
詰め物は相変わらず。
蒸し焼きになって鶏からも水分が出るからと、水分を少なくしたのも良くなかったみたいです。
うーむ。
今回は大きめの鶏でどのみち完食はできなかったので、翌日に持ち越しとしました。
翌日の昼食でリメイクです。
鶏の肉を根気よく全部削いで、中の詰め物も合わせ、さらに残った付け合わせロースト野菜も細かく切って混ぜ、とりがらスープを足して薪ストーブオーブンへ。
今度は水分が多くて、柔らかめのピラフという感じに仕上がりました。
味は、最高!
ローストチキンはそのものも最高だけれど、残った分で作るリメイクもかなりおいしいんですよね。
まさに「一石二鳥」です。
しかし、ローストチキンは長時間加熱がキモなんですね。
今回ならば、180度にしてから1時間半くらい焼いてもよかったです。
そうすると上の皮が焦げてくるので、アルミホイルを被せる手当が必要です。
もしくは、途中でひっくり返すか。
ただ、そうすると上のパリパリの皮が台無しになってしまうか……。
うーん、いずれにしても修練が必要です。
来年に備えて、ツルヤでときどき出てくる丸鶏で練習しておきます。
丸鶏というとハードル高く感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、いろんな部位を味わえ、グラムあたりは割安で、さらに解剖学的にも面白いのでおすすめです。
焼けば皮は北京ダック級に旨くなり、煮れば骨からもだしが出て味は最高。
ぜひ、お試しください。
来週は、腿を取った冷凍丸鶏が来ます。(懲りない……)
今度はこれでサムゲタンを作る予定です。
またレポートいたします。
渋柿大作戦!のその後
ごぶさたしております。
半月以上空けてしまいました。
ごはんの写真を撮ってインスタグラムにアップ……の流れがあまりに楽、かつタイムリーでそちらで遊んでおりました。
↓よかったら遊びに来てください♪
さて、久しぶりの「一汁一菜でよいという実践」は、前に干した柿のその後のご報告から。
↓干したときの話はこちら
この写真は12月6日の朝。
少しですが積もるくらいの雪が初めて青木村に降ったときの写真です。
干したのが11月15日なので、半月以上経っていますね。
かなり干し柿らしくなってきました。
揉むメンテナンスについては、庭でよく薪割りをしている夫が通りすがりにやってくれて、いい感じに柔らかく仕上がっています。
毎朝氷点下になる頃に家に入れました。
12月8日です。
この写真に干し柿好きな友人が反応してくれたので、少しおすそ分けしました。
うちは、残念ながら干し柿を食べるのはわたしと夫だけなので。
干し柿の保存法をネットで探してみました。
●<1週間以内に食べきるなら> → 紙袋に入れた上でビニール袋に入れて野菜室
●<それ以上保存したいなら> → 1~2個ずつラップで包んでジプロック的なビニール袋に入れて冷凍庫
冷凍すると、半年くらいもつみたいです。
ちなみに野菜室に入れていたほうは、もう1週間以上経ちますが、まだぜんぜん大丈夫。
硬くなっていません。
糖分が周りに白い粉となって出ていて、おいしいです。
そのまま食べてもいいですが、ゼリーにしたり、バターを挟んでおつまみにしたり、お正月のなますに入れたり、なんなら甘みとして料理に使ってみてもいいかもしれませんね。
先日お邪魔した茅野の「cafe ZO」で食べた「干し柿バター」。隠し味に自家製味噌が入っていて、きなこがかかっており、美味でした。
あと、柿酢です。
ちょっと放置していたら、青かびくんが生えてしまいました。
わたしが参考にした作り方では放置でOKということだったんですが、他のものを見てみると、毎日かき混ぜてねとありました。
白いカビというか酵母は大丈夫だからと油断したのがいけなかった……。
こうなるともう、廃棄するしかありません。
無念……。
ちなみに、今年の2月に仕込んだ自家製味噌も青かびくんが……。
木桶のほうは大丈夫。
おいしくできました。
2つ仕込んだホーロー容器が、さながらナウシカの腐海の様相を呈しておりまして……。
腐海は除去しましたが、味が青かびチーズなんですよ……。
詳しい方に聞いたら「かびを除去すれば食べても問題はないけれど、風味がねー」とのこと。
押し豆腐で「ブルーチーズ風味の豆腐の味噌漬け」にトライしてみて、それでもどうにもならなかったら捨てるしかないかも、です。
時間をかけるモノには、もうちょっと丁寧さとマメさが必要ですね。
(このへんが、わたしの子育てへの姿勢にも通じている感じで、地味にハードヒット……あ、ひとりごとです)