一汁一菜でよいという実践

信州のめぐる四季のなかで食と食まわりを坦々と記録する日々。余裕のない日は一汁一菜以下、そうでない日はそれなりに。

2017年2月仕込みの味噌できました

今年2月に約20kgの味噌を仕込みました。

 

ichijyu-issai.hatenablog.com

 

 

夏を越したので、そろそろ食べごろ。

 

先日、Iさんが遊びに来た時に開封の儀を執り行いました。

 

Iさんは自家製味噌に思い出がたくさん詰まっているのだと以前話してくれました。

福島県のご出身で、家でよく作っていたそうです。

おやつによく、おにぎりに自家製味噌を塗ったものを食べていたんだとか。

 

お母さまが亡くなったとき、お母さまお手製の味噌を形見としてもらってきたそうです。

その味噌はまだIさんちの冷蔵庫にあって、ここ一番のときにおにぎりに塗って食べるそうです。

 

うちにシッターで来てくれていたとき、東京のマンション暮らしにも関わらず木桶で味噌を仕込んでいたもので、その匂いをいたく気に入ってくれていたのでした。

 

そんなわけで、Iさんが来てくれたおかげで「あっ、味噌そろそろだ」と気づいた次第です。

 

今回は10kg分を木桶に、残りをホーロー容器2つに仕込みました。

 

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容器が違うと味噌の顔つきも違ってくるんですよ。

「木桶で作ると明らかに味が違う」と聞いていましたがその通り。

個人的には木桶製が好きです。

 

 

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虫が入らないように紙で覆って麻ひもで縛ってあります。

(去年これをしなかったら、まんまと虫が入ってしまったのでした)

 

 

木蓋をあけると……

 

 

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まずは、カビ防止の板粕がお目見え。

味噌を吸っていい色になっています。

これは肉や魚の浸け床として使います。

(一石二鳥でナイス!)

 

 

板粕を除けると……

 

 

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おお!

 

今年は思っていたより色が薄めです。

米麹もまだ形をとどめています。

毎年だいたい同じ麹、大豆で作りますが、同じにはならないんですよね。

 

味は……まだ塩の角がありますが、よく醸されています。

ちゃんとした味噌は天地返しをしなくても大丈夫と聞いたので、今年は天地返しをしませんでしたが無問題です。

 

翌日、さっそくみそ汁にしてみました。

 

 

うーん、おいしい!

薄めに溶いても味が決まります。

 

やはり自家製味噌はやめられません。

 

「しかしこの味噌、どうやって仕込んだんだっけ?」と思い出してみたら、

わたしが異様に機嫌が悪くて夫と口をきかなかった時期に(注:夫は悪くありません。わたしの問題です)、ひとりで黙々と仕込んだんでした。

 

悪想念に憑りつかれていたわりに、味噌はちゃんと仕上がってよかったです。

 

次回は家族みんなで、楽しみながら作ろうっと。

 

ほっこりいい話で終わらなくて恐縮ですが、それはともかく、自家製味噌づくりはおすすめですよ。