一汁一菜でよいという実践

信州のめぐる四季のなかで食と食まわりを坦々と記録する日々。余裕のない日は一汁一菜以下、そうでない日はそれなりに。

鶏手羽先のポトフ 2017.10.18

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朝ごはん

・ごはん

・みそ汁(大根、油揚げ/いりこだし)

・朝ごはんセット

・ほうじ茶

 

 

 

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昼ごはん

・サンマとへしこいわしの魚素麺

 

 

 

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夕ごはん

・鶏手羽先のポトフ

・白ワイン(ファンキー・シャトー/Strate cassee 2016)

 

 

……今日は夫がさつまいもを掘ってきました。

 

夏が終わり、不本意ながらすっかりほったらかしとなっていたわがやの畑、じつはひそかに実を太らせていた野菜があります。

それが、さつまいもです。

 

夫が、バケツいっぱい採ってきました。

 

うちが借りている畑は去年まで米を作っていた田んぼで、粘土質の水はけの悪い(稲作的に言えば水持ちのよい)畑です。

にもかかわらず、けっこう立派なさつまいもが採れてびっくり。

 

おそらくねずみにかじられたであろう跡もありますが、人間が食べる分は十分あります。

さてさて、どう料理してくれよう。

 

 

昼ごはんは、滋賀の名物「魚素麺」インスパイアの煮麺(にゅうめん)です。

 

とはいえ最初から狙っていたわけではなく、

 

スタート!> 精米した米がないなぁ 

→ 麺にしようか 

→ 余っている夏の素麺を使おう 

→ 今時分はやっぱり煮麺か 

→ (冷蔵庫を開けて)昨夜のサンマの塩焼きがある! 

→ それじゃ足りないから……(物色) 

→ おっ、へしこいわしが一尾残っていた >ゴール!

 

という思考回路を経ての「魚素麺」もどきです。

 

滋賀の魚素麺は、焼いた鯖を甘辛く炊いて、その煮汁で素麺をゆでて、鯖とともに供す料理です。

湖北地方、今でいう長浜市のあたりのものです。

その昔、農家に嫁いだ娘宛てに、田植えで忙しい時期に実家から「焼き鯖」が送られてきた「五月見舞い」という風習が元だそうです。

 

焼き鯖は煮ておけば持つし、その煮汁で素麺をゆでれば味付けいらず、おまけに素麺だからすぐ火が通るし、なるほど、農繁期には重宝されたのではないかと想像します。

 

うちのもどきはごく簡単で、煮麺用にだしパックでつゆを作り、魚はほぐすだけ。

あとは丼にそれぞれを盛っていけばOKです。

 

好みはあるでしょうが、焼いたサンマは意外に合いました。

へしこいわしは、完全に好みが分かれますね。

ほんの少し、それこそ魚醤を入れるくらいの気持ちで隠し味のように入れるといいかもしれませんね。

 

昨夜残った大根の鬼おろしも、入れちゃいました。

 

 

夜は、鶏手羽先でポトフを。

澄んだスープにしたかったので、鶏手羽先は一旦ゆでこぼします。

 

大きな鍋に、たてに半割りにしたにんじん、大きめに切ったセロリ、4つ割りにした玉ねぎ、ゆでこぼして掃除した鶏手羽先、クローブ、ローリエ、水を入れて火にかけます。

ゆでこぼしたおかげで、あくはほとんど出ませんでした。

 

ここに、二分の1個を4等分してスキレットで焼いたキャベツを入れ、昨日丸焼きにしたじゃがいもを皮をむいて入れれば、立派なワンプレートです。

 

塩はごく少なくしか入れていないので、各自適宜追加します。

 

じつは、キャベツは一緒にいれるつもりが、材料が多すぎて入らなかったのです。

それで、焼いて添えることにした次第です。

そのことでスープに香ばしさが加わり、あれ、これって災い転じて福となす的な展開?

瓢箪から駒?

 

アルマイトの大鍋を除けば、うちにある鍋でいちばん容量が大きいものは直径24㎝。

これだともう厳しい局面が、ちらほら出てきました……。

 

思わず、食後にストウブの大鍋を検索してしまいました。

基本的に調理道具は今以上増やさないつもりですが、もし買うとしたら、ストウブの大鍋と決めています。

 

んー、でもまだガマン。

まだ、その時ではない……(妖怪ウォッチの万尾獅子風に)

 

 

今日はどうしても白ワインが飲みたくて、それも先日買ったファンキー・シャトーの白が! ということで、開けました。

Strate cassee 2016は、セミヨン90%にソーヴィニヨン・ブラン10%という構成です。

 

といっても、ワインはよくわからないのですが。

酸味がしっかりありつつ、しっかりした白ワインでした。

長期熟成に耐えると書かれていて、素人のわたしでも頷ける味わいです。

 

いつも、コンビニで買う安い白ワインはすごくあっさりしていて、それはそれでよいのですが、飲みごたえのあるワインはやはり満足感が違いますね。 

 

ファンキー・シャトーのワインは、どうしてこんなにおいしいのだろう?

いつか、作り手の方に取材したいです。

 

 

そうそう、夫のさつまいもは薪ストーブオーブンで焼いて、スイートポテトに仕立てました。

今、薪ストーブオーブンで焼かれています。

しかし、薪ストーブの温度が思うように上がらないため(ロストルの上に灰をためすぎた模様、このあとはガスオーブンにバトンタッチすることになりそうです。

 

焼いて冷ましてから食べるので、明日が楽しみです。

 

 

ごちそうさまでした。

 

明日もごはんがおいしく食べられますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サンマの塩焼き 2017.10.17

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朝ごはん

・ごはん

・みそ汁(大根、わかめ/いりこだし)

・朝ごはんセット

・ほうじ茶

 

 

 

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昼ごはん

・じゃがいもとりんごの簡単キッシュ

 

 

 

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夕ごはん

・ごはん

・みそ汁(朝の残り)

・サンマ塩焼き

・大根鬼おろし

・白菜と春雨のだし煮

 

 

 

……午後は久しぶりに晴れ間が。

 

 

昼ごはんは朝のうちに仕込んでしまいました。

というのも、キッシュは焼いて一旦冷ましたほうが味が落ち着くからです。

 

このキッシュは、現在発売中の『暮らしの手帖』にある丸ごと蒸したじゃがいも特集から引用したレシピです。

 

1.丸ごと蒸したじゃがいも3個は一口大に乱切りにします。りんご1個(紅玉など)は一口大に切ります。ハム4枚は1センチ角に。オーブンは180度で予熱します。

2.スキレットにオリーブオイルをうすくひいて、りんごの両面を焼きます。あまりいじらず焼き色がつくのを待ちます。両面焼けたら塩・こしょうをします。

3.ボウルに卵1個、牛乳1/4カップ、生クリーム1/2カップ、シュレッドチーズ50g、クミンシード小さじ1/2の順に入れて都度、泡だて器でよく混ぜます。

4.2に3を流し込み、予熱済みのオーブンで180度、40分ほど焼きます。

5.竹串を刺してみて、生地がついてこなければできあがり。ほの温かいくらいまで冷まして食べます。

 

●丸ごと焼いたじゃがいもを使いましたが、おいしくできました。

●じゃがいも、りんごは皮つきのまま使いました。

●スキレットを使ったので、そのまま生地を流し込んで作ってしまいましたが、ない場合は耐熱皿を使ってください。直径20センチ程度でちょうどいい分量です。

●レシピのチーズは、すりおろしたグリュイエールチーズでした。

●薪ストーブオーブンでもうまく焼けました。

 

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写真:前回は1個ずつホイルにくるんで焼いたところ、大量のホイルゴミが! ということで、厚手のホーロー鋳物鍋(ルクルーゼ)に入れて蓋をして薪ストーブオーブンへ。気を付けないと水分がなくなってしまいますが、これでじゅうぶんおいしくできることがわかりました。

 

生クリームを脂肪分35%の軽いものにしたせいか、口当たりが軽く食べやすかったです。

パイの土台がなくとも、じゅうぶんキッシュでしたよ。

これはまた作りたいナ。

 

りんごとじゃがいもの組み合わせも絶妙ながら(長男には不評)、クミンシードがいい仕事をしてくれています。

おかげで食べ飽きません。

 

グリーンサラダなどを添えるとなおよし、ですね。

 

 

夜は、今秋初のサンマです。

今年は不漁のようで、スーパーでもなかなか値が下がりません。

結局、生活クラブで冷凍のものを買いました。

 

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写真:グリルに入りきらないのでしっぽは切ってあります。

 

冷凍とはいえ、身はお刺身で食べられるほどで、焼くと皮はパリパリ、はらわたも臭みが一切なく、大満足でした。

 

 

だし煮は汁少なめのスープのような仕上がりです。

 

だしパックと干しえびでだしをとり、そこに葉と茎を別々に切った白菜を入れ(茎から入れます)、塩と白たまりで味付けして、戻した春雨を入れてできあがり。

食べるときにごま油を垂らしてもらおうと思っていましたが、ごま油の出番がないうちに飛ぶように売れていきました。

春雨は多すぎ⁉と心配になる量でしたが、子どもたちがぜーんぶ食べてしまいました。

 

サンマに添えた大根おろしは、鬼おろしを使います。

大根は、うちではもっぱら鬼おろしです。

 

 

ごちそうさまでした。

 

明日もごはんがおいしく食べられますように。

 

 

 

 

 

牛カッパ肉のたたき 2017.10.16

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朝ごはん

・梅干し入りほうじ茶

・ポテトエッグ

(双子さんは、ごはんとみそ汁<豆腐、わかめ/いりこだし>、朝ごはんセット)

 

 

 

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昼ごはん

・じゃがいものチーズ焼き

・スモークサーモン

・セロリのマリネ

 

 

 

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夕ごはん

・ごはん

・みそ汁(朝の残り)

・牛カッパ肉のたたき(ポン酢&カレー塩)

・ポテトサラダ

・セロリのマリネ

 

 

……今日の青木村は、終日雨の肌寒い一日でした。

 

今朝は食欲が湧きませんでした。

こういうときは、ほうじ茶に梅干しを一粒落としてすすります。

 

そういうしているうちに何か食べたくなり、何が食べたいか考えていると「目玉焼き」が浮かびました。

ただ目玉焼きにするのではなく、ハムの代わりに昨日の丸焼きじゃがいもをしいた、ハムエッグならぬ「ポテトエッグ」はどうだろう?

 

で、やってみました。

 

これ、とってもおいしい!

今日の目玉焼きは、

・白身は固まっている

・黄身はトロトロ

・白身の底と縁が茶色くチリチリになっている

という理想の仕上がりに。

 

とはいえ、夫は「ぼくは黄身の底が固まっていて上にいくにつれてトロトロってのがいい」、長男は「ぼくは白身も黄身もトロトロがいい」とおのおの理想が違うようで。

卵料理はそれぞれに理想があって、語りだすと尽きないですね。

 

 

昼は、昨日の丸焼きじゃがいもと、数週前に生活クラブで買ったスモークサーモンがお題です。

 

ホーロー製のバットにセロリの葉を敷き詰め、その上にじゃがいもを手で割ってのせます。シュレッドチーズ、パン粉、オリーブオイルをかけて、薪ストーブオーブンに入れます。

 

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セロリの茎はマリネに。

オリーブオイル、塩、白ワインビネガー、クミンパウダー、黒こしょうで味付けです。

 

スモークサーモンは、北海道の雄武産。

外国産と比べて色味も塩気も優しく、あっさりしていました。

これに、国産ライム、塩漬けのケッパーを合わせます。

 

お皿の上で、この3品を組み合わせながらいただきます。

うーん、なかなか!

食べ飽きません。

 

 

夕ごはんは、解凍してあったカッパ肉をたたきにします。

友人のFacebookで見た牛のたたきがとてもおいしそうだったので、真似っこです。

 

いつもはクミンパウダーと塩を振ってグリルで焼きますが、今日は室温に戻しただけで何もせず、スキレットで脂がついた面から焼いていきます。

 

中をレアに仕上げたいので、焼き加減が難しいです。

経験上では、思っているより長く焼いてちょうど。

 

しばらく置いて切ってみると……きれいな赤だけど熱は通っていて、成功でした。

 

皿に並べて、セロリの葉の小ねぎのみじん切りをたっぷり散らし、国産ライムとめんつゆで作ったポン酢をかけます。

 

子どもはいつもの味でないことを嫌がるかもしれないので、三分の一はカレー粉と塩で味付けしました。

(双子さんがぜんぶ平らげました)

 

ポテトサラダは、丸焼きじゃがいもを手で割って、マヨネーズ、塩、スモークパプリカパウダー、セロリの葉のみじん切りで和えました。

“マヨラー”の気がある長男が、パクパク食べてくれました。

 

セロリのマリネは昼とまったく同じです。

昼に食べておいしかったのでリピートしたのです。

量を増やしましたが、完食。

わがやの「無限セロリ」と名づけよう。

 

長野県は一大産地のようで、セロリをよく売っています。

それも丸ごとの大株で。

けっこう足の早い野菜ですが、みなさんどうやって消費しているのかしら?

やはりお漬物なのでしょうか。

 

明日は、このセロリで鶏手羽先ポトフを作る予定です。

 

ごちそうさまでした。

 

明日もごはんがおいしく食べられますように。

 

 

 

 

 

丸焼きじゃがいものホワイトシチュー 2017.10.15

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朝ごはん

・食パントースト(バター、ブラムリージャム)

・紅茶

・紅玉

 

 

 

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昼ごはん

・えびとツナのトマトスパゲッティ

 

 

 

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夕ごはん

・ごはん

・丸焼きじゃがいものホワイトシチュー

 

 

……薪ストーブ稼働で、わがやの料理も秋冬仕様になってきました。

 

昨日、さつまいもを薪ストーブオーブンで焼いたのに味をしめて、今日はじゃがいもを焼いてみることに。

 

夏の終わりにおとなりのHおじいちゃんからいただいた立派なじゃがいもを、皮つきのまま丸ごとホイルにくるんで薪ストーブオーブンに入れました。

時間はとくに計らず、適当です。

数時間、入れっぱなしでした。

 

ちょうど今発売中の『暮らしの手帖』に、蒸したじゃがいもの展開料理企画がのっていたので、参考にさせてもらいました。

 

 

朝は久しぶりのトースト。

5枚切り2斤が、1枚を残して朝のうちに消えました。

双子さんたちは、相変わらずパンを1枚全部よこせというわりに、ジャムを塗ってジャムだけ食べてパンは残すという具合です。

困ったもんです。

 

 

昼は、トマト味のスパゲッティをたらふく食べたいなーという願望から。

乾麺は500g使い、具は解凍してあったむきえびとツナ缶、玉ねぎです。

おいしかったなぁ。

 

 

夜は、丸焼きにしたじゃがいもを使ったシチューです。

 

具は「鶏もも肉、にんじん、玉ねぎ、しめじ、焼いたじゃがいも」です。

じゃがいもは木べらで分割して、断面をわざと凸凹にしました。

緑は、セロリの葉っぱを刻んだものです。

 

ホワイトソースは、ホーローの鋳物鍋で作ります。

今日は油を、オリーブオイルとバターにしました。

 

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いつも計量しなきゃと思いつつ、適当に作ってしまいます。

シチューに入れるので固めに仕上げました。

 

 

ホワイトソースは泡だて器を使うとダマができにくいのですが、金属製だと金っ気が気になります。

そこで、木製もしくは竹製の泡だて器を探していました。

 

この竹の泡だて器は、本当は米研ぎ用なんです。

高知の「竹虎」という竹製品メーカーが作っています。

うちでは、ホワイトソースを作るときにしか出動しませんが、本当に助かっています。

 

持ち手が木材で重いので、よくひっくり返ってしまうんですよね。

欲を言えば、この部分も竹で軽量化してもらったほうがいいんじゃないかと思っています。

(メールしてみよう)

 

ホワイトソースを入れる前の段階で汁気が多すぎて、さらさらしたシチューになってしまいましたが、これはこれでおいしい。

直径26センチの深鍋いっぱいに作ったのに、ほとんど残りませんでした。

 

夕ごはん後のお風呂のあとに、子どもたちはもう1回食べたがり、よっぽど気に入ってくれたのかしら?

 

 

夕方に散歩がてら道の駅へ買い物に行ってきました。

 

今年は、松茸は不作のようですね。

こんな看板が立っていました。

 

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今日はわりと農産物の種類があって、りんごや大株のセロリを買いました。

原木栽培のクリタケもありましたよ。

 

焼いたじゃがいもはまだまだ残っています。

明日以降、いろんな料理に展開していきますよ。

 

わたし、実は芋類をうまく使いきれないことが多かったんですが、今年の秋冬はこの「全部一気に火を通す」方式で仲良くなりたいと思っています。

 

 

ごちそうさまでした。

 

明日もごはんがおいしく食べられますように。

 

 

 

 

【いろんな料理家チルドレンのわたしの本棚】ウー・ウェンさんの料理本5選

わたしは料理本がとても好きで、書店に行くと必ずそのコーナーへ足が向かいます。

好きな料理家の方の新刊はもちろんですが、そうでないものでも「これはおもしろそう!」というものがあれば手に取ります。

 

あまりにも増えすぎて、一度泣く泣く整理したことも。

 

レシピを忠実に再現することは実はあまりなくて、眺めてインスピレーションをもらったり、何度も眺めて自分の血肉にしたり、というのがわたしの付き合い方です。

 

そんなわたしが好きな料理家のおひとりが、ウー・ウェンさんです。

北京生まれで、日本に留学して日本人と結婚し、その後料理家としての道を歩み始めます。

 

ウーさんの料理は、中華料理といったときに多くの日本人がイメージするであろうものと違います。

もっとシンプルで、合理的で、透明感があります。

シンプルさは、和食以上なんではないかと感じるほどです。

 

新聞のレシピ欄でウーさんが「長ねぎと焦がし醤油のスープ」を紹介していて、その簡潔さとおいしさに衝撃を受けてから、ウーさんの本を意識するようになりました。

 

そのスープというのは、

・長ねぎをあまりいじらず、多めの油で端が茶色く縮れるほどじっくり炒める

・多めの醤油をジャッと入れて半量になるまで煮詰める

・水を入れて温める

というだけなんです。

 

いわゆるスープストックがなくても、こんなにおいしいスープができるんだ! と目からウロコが何枚も落ちました。

 

そして、中国の多彩な小麦粉料理を家庭料理の枠組みで日本に紹介したのも、ウーさんの功績です。

 

今回は、そんなウーさんの料理本で好きなものを何冊かご紹介しましょう。

 

 

 

 

 

『ウー・ウェンの北京小麦粉料理』(高橋書店)

 

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わたしが持っているのは「2008年2月5日の11刷」で、初版は2001年です。

今でもときどき書店で見かけるので、まごうかたなきロングセラーですね。

 

カバーのタイトル部分が文字の形に空押し(凹凸加工)されていて、地味にお金がかかっています。今もこの仕様なのかしら?

 

北京小麦粉料理の決定版と言うべき本で、プロセス写真を徹底して細かく紹介しています。

ジャンルはおおまかに、「水、ぬるま湯、熱湯でこねる生地」「発酵生地」「水と油でこねる生地」と分かれています。

小麦粉ひとつでこんなにもさまざまなものが作れるのか! とそのバリエーションは驚嘆の一言につきます。

中国の料理の奥深さ、合理性、芸術的なまでのあくなき探求心をひしひしと感じるのです。

 

眺めているだけでまったく飽きません。

その秘密は、紹介されている小麦粉料理のバリエーションのみならず、実演しているウーさんのチャイナブラウス、チャイナドレスのバリエーションによるところも実は大きいのではないかと感じています。

とても美しく、それでいてプロセス写真の邪魔にならない柄や色味で、本を読んでいるだけなのに「本場の料理を習っているんだわ」という臨場感があるのです。

 

さらにダメ押しで、小口側の右下に、ギョーザの包み方をパラパラ写真で紹介している親切仕様。

 

おそらく、企画・構成、撮影に時間と手間が相当かかっているのではないかと察せられ、どこまでも考え抜かれた本だからこそ、普遍性のある一冊になっているのではないかと感じます。

 

ウーさんのお母さんは、ウーさんの離乳食のために使っていたホーロー製のお茶碗で、粉びつから小麦粉をザッとすくって小麦粉料理を作っていたそうです。

きちんと計量はせずとも、一発で粉と水の加減を決めていたとか。

日本でも、小麦やそばをよく食べる地域では、そういうお母さんがいるのではないかしら?

 

と熱心に語る割に、実はわたくし、この本についてはギョーザとゴーティエ(焼き餃子)くらいしか作ったことがありません……。

失敗が怖くて、尻込みしていたのです。

とりあえずトライしてみないと何も始まらない、とようやく最近わかってきたので(遅い)、これから少しずつ挑戦してみたいです。

 

 

 

『ウー・ウェンの野菜料理は切り方で決まり!』(文化出版局)

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野菜ごとにいくつかの切り方を紹介し、それぞれに適したレシピを紹介する本です。

「葉」「茎」「根」「実」「花」と分かれています。

 

「切り方でこうも印象が変わるのか」という驚きと、「この野菜でこんな料理法もアリなんだ」というダブルの驚きがあります。

 

葉と茎がつながっている野菜(チンゲンサイ、白菜など)は、葉と茎で分けて使う、さらに切り方を分けることで、面白いようにどんどん違う料理ができていくのです。

 

旬の走りの時期はまだ柔らかいので繊維に沿った切り方で、名残りの時期は固くなるので繊維を断ち切るように、という目安は聞いたことがありますが、このように野菜ごとの“切り方一覧表”というかたちでここまでのバリエーションを見せる本はあまりないのではないでしょうか。

 

しかも、中華料理なんですが、シンプルで日本の食卓にすっとなじむ普遍性のある料理ばかりなので、とても使えます。

わたしも、この本についてはよく開いてアイディアをいただいています。

 

この考え方に慣れてくると、「今日のこの野菜はどう切るといいかな?」「こういう料理にしたいから、切り方はこうしよう」というふうに意識が変わり、料理とさらに仲良くなれると実感します。

 

 

 

『ウー・ウェンさんちの定番献立 家庭料理が教えてくれる大切なこと』(高橋書店)

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台所を預かっている人は、毎日の献立で悩むことが多いのではないでしょうか。

わたしもそのひとりです。

家庭料理は連続性で回っていくものなので、何もないところからいきなりはスタートできない(できたとしても効率、経済性がうんと悪くなる)という特性ゆえでしょうか。

 

その悩みに対して、ひとつの回答になるのがこの本です。

 

ウーさんらしいシンプルで潔い献立を、春夏秋冬ごとにサンプルとして見せてくれます。

この組み合わせのまんまこしらえてもいいですし、どれか一品だけピックアップすることもできるので、これも何かというと開く本です。

 

この本のいいところは「その料理のキモ」「なぜこうするのか」を明快に説明してくれることです。

だから、ほかの食材や料理にも応用をきかせることができます。

 

特筆すべきは、チャーハンの作り方を細かく紹介している点です。

強火でジャッジャッとあおる、という作り方ではもちろんなくて、中火で時間をかけて無理なく作っていきます。

しかも、材料は冷ご飯のほかは卵と長ねぎだけ。(調味料は油、塩、醤油)

このレシピのおかげで、うちのチャーハンはとてもおいしくなりました。

 

そうそう、こちらの献立はほとんどが一汁一菜。

その点も、気負いなく読めるポイントかもしれません。

 

余談ですが、この本の編集をされた白江亜古さんとは、わたしが女性誌の編集をしていたときにお仕事をご一緒させていただきました。

今までお仕事ご一緒したライターさんで、白江さんほど完ぺきな原稿をくださった方は後にも先にもありません。

それほど、仕事に愛情とプロ意識の高い方でした。

そんなわけで、白江さんが携わった料理本はとても信頼しているし、実際にひとあじ違うと感じています。

「これはもしや……」と思ってスタッフクレジットを見たら白江さんだった、ということが何度かありました。

 

 

 

『ウー・ウェンの家庭料理8つの基本』(文藝春秋)

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こちらは最近買った新刊です。

文藝春秋から料理本は珍しいので何かの連載をまとめたものかと思ったら、どうも書き下ろし(撮り下ろし)のようです。

ウーさんの料理家としての経験、そして家庭の台所を長年預かってきた経験から導き出された8つの「レシピに頼らない作り方」のセオリーを紹介しています。

 

・野菜は「丸ごと」調理する

・手抜きしたいときは煮ものを

・野菜の繊維を知る

・時間があるときこそ丁寧に炒めもの

・油と食材は夫婦関係

・塩の道は2通り

・もっと蒸す!

・食材は2~3種だけ

 

と、ウーさんのレシピを知っている人には思い当たるキーワードだけでなく、改めて「そうか!」と気づかせてくれる内容でした。

 

家庭料理でいちばん気が楽なのは、

・シンプルな調理法(手数・材料がすくない)

・素材×調理法で臨機応変に作れる(レシピに左右されないので無限に料理を編み出せる)

ことだと実感しています。

そのことを裏付けてくれる本でもあります。

 

人気メニューの豚角煮に紙幅を割いたり、意外と難しい塩加減について明快に説明していたり、かゆい所に手が届く内容です。

 

1品に使う材料が少ないのもうれしいですね。

素材の数が限られると料理に透明感が出てきます。

(当然、いろんな材料を使うまぜこぜの味の良さもありますが、それはまた別の話)

「自分の料理はいまひとつあか抜けない」「重たい」と感じている人には、意外と使う材料の少なさというのは参考になるかもしれません。

 

ウーさんの25年にわたる家庭料理における経験と実績の、現時点での集大成といえます。

 

 

 

『東京の台所 北京の台所 中国の母から学んだ知恵と暮らし』(岩崎書店)

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番外編としてエッセイを。

2004年の刊行で、わたしの手元にあるものは古書として手に入れたんでした。

 

再開発でどんどん失われている北京の伝統的な四合院で暮らし、その後、文化大革命で農村に下放となった子ども時代が描かれています。

それだけでも興味深いのですが、そこにウーさんが食べてきたものが散りばめられていて、五感を刺激される印象的なエッセイです。

 

食文化、食習慣、そしてその人が食べてきた“歴史”が内包するものの奥行き、広さを感じます。

食記録、食についてのエピソードをまとめた本はいろいろ刊行されていて、人気があります。

この本も、それに連なる1冊と言えます。

 

また、中国は変化が著しいので、ひと昔ふた昔前を知ることができるのは、やはり面白いです。

 

その後、運命のいたずらとも言うべき経緯で東京へ行き、北京っ子だったウーさんの目から見た日本のあれこれも興味深いです。

 

何度でも読み返したくなる魅力にあふれていて、折に触れて読み返しています。

 

 

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……わがやはまだ子どもが小さくて、本格的な食べ盛りはまだこれからです。

 

その時期も、そしてそのあとにやってくるであろう、量が食べられなくなり、料理することが気鬱に感じられる時期も、ウーさんの本はわたしの人生の末期まで寄り添ってくれるのではないかと感じています。

 

あっ、ウーさんの本を全部読みきれてはいません。

ここにご紹介したもの以外で、「これ良かったよ」という本があれば、ぜひ教えてください。

 

マク〇ナルド風揚げアップルパイ 2017.10.14

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朝ごはん

・ごはん

・みそ汁(豆腐、わかめ/いりこだし)

・朝ごはんセット

・ほうじ茶

 

 

 

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昼ごはん

・豚肉切り落としと長ねぎのラーメン

 

 

 

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夕ごはん

・焼き芋

 

宴会

・ポテトチップス

・あたり前田のクラッカー

・チーズ

・ゆでウインナー

・白ワイン

 

 

……最近、夜更かし気味です。

 

仕事だったり、なんとなくだったりで、夜寝るのが遅くなっていて、朝起きられず、そういえばここ最近また朝ごはんを作っていないgyogoです。

イケマセン。

夫君、ありがとう。

 

 

今日は双子さんの保育園の運動会でした。

まだ2歳児クラスなので、最初の3種目くらいで解散というコンパクトな運動会です。

 

二男は体操や踊りなどやっていましたが、三男はまったくやらず。

かけっこだけはやっていたナ。

あとで聞いたら「おまつり、こわかった」との弁。

いつもと違う雰囲気で、人が多いのが怖かったようです。

怖いのに、よくがんばった。

 

 

今日はとても肌寒くて、そのせいか甘いものがどうしても食べたくて、こんなものをひねり出してみました。

 

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マク〇ナルド風の揚げアップルパイです。

ちょうど春巻きの皮を買っていて、これを使いました。

中身は、砂糖とシナモンパウダーをまぶした紅玉。

紅玉は生のままです。

 

コツは、春巻きの皮のざらざらした面を表にすること。

こうすると、“らしさ”が出ます。

 

生のりんごを使っているので、揚げたてがベスト。

(甘煮にして煮汁を葛粉や片栗粉で固めたら、揚げたてでなくとも大丈夫かもしれませんね)

 

これがとてもおいしくて、春巻きの皮ってホント使えるなぁと感動しました。

 

 

そして今日は、この秋初の薪ストーブ点火式を執り行いました。

我が家の「カルシファー」を召喚します。

 

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うちのストーブにはオーブンがついているので、これは何か焼きたい……と思い、さつまいもがあるのを思い出しました。

 

どうせなら全部焼いてしまおうということで、アルミホイルでくるんでじっくり火を通します。

 

おやつのつもりが、諸事情で夕ごはんにスライド。

しかし、これでじゅうぶん満足でした。

 

さつまいもはあまり保存がきかないので、これからは買ったらすぐに全部焼いてしまおうと心に決めました。

焼き芋にしてしまうと、スイートポテト、サラダ、グラタン、ポタージュ、焼き芋ご飯といろいろ展開できるので。

 

あとは宴会で、みんなそれぞれハッピーに夜を過ごしました。

 

 

ごちそうさまでした。

 

明日もごはんがおいしく食べられますように。

 

 

 

しじみの中華風スープ 2017.10.13

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朝ごはん

・ごはん

・みそ汁(大根、わかめ/いりこだし)

・朝ごはんセット

・ほうじ茶

 

 

 

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昼ごはん

・釜揚げひやむぎ

・長ねぎと油揚げのつゆ

 

 

 

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夕ごはん

・卵チャーハン

・しじみの中華風スープ

・ゆでピーマンとじゃこの和え物

 

 

……ウー・ウェンさんの新刊を買い、料理へのモチベーションを新たにしているところです。

 

 

昼は、夏の名残りのひやむぎを片付けたく、でも冷たい麺で食べる気がせず、釜揚げにしてみました。

これが大正解で、とてもおいしかったです。

つゆは、長ねぎと油揚げを入れて温めたものです。

かんずりがよく合います。

 

 

夜のチャーハンは、ウー・ウェンさんのレシピで。

久しぶりに作りましたが、やっぱりおいしい。

もう一生、チャーハンはこれだけでいいかも。

 

しじみのスープは、水から煮たしじみに塩とごま油を入れただけ。

ごま油が入るだけですごく中華テイストになりますね。

今日も双子さんたちが争って食べていました。

 

和え物は、湯通ししたじゃこ、ゆでたピーマンを、なたね油と醤油で和えたものです。

これがもう「無限ピーマン」と言うべきか、いつまででも食べていられそうなほどおいしかったです。

 

夕ごはんは、チャーハンは揚げ油の残り、スープはごま油、和え物はなたね油と、油を変えてみました。

 

揚げ油は、よっぽど汚れない限り、使い切るようにしています。

揚げた物のだしが出ているというか、風味があるので、ちょっとうまみがほしいときや、こってりめの料理のときに使っています。

 

冒頭で触れたウー・ウェンさんの新刊に「油と塩にはお金をかけてね」と書いてあって、そうだなぁと感じ入りました。

 

中華は油をよく使うのでこってりというイメージが強いですが、ウー・ウェンさんのレシピに接していると印象が変わってきます。

中華料理ほど油の性質をよく理解した料理はないんじゃないかと感じます。

また、油をうまみと考えて意識して使っているのがよくわかります。

 

そんなわけで、今日は3品とも油を使った料理になりましたが、くどくはなりませんでした。

 

このウー・ウェンさんの本については、改めて書きたいと思います。

 

 

ごちそうさまでした。

 

明日もごはんがおいしく食べられますように。

 

 

 

かぼちゃとポークのグラタン 2017.10.12

朝ごはん

・ごはん

・みそ汁(具は失念)

・朝ごはんセット

・ほうじ茶

 

 

 

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昼ごはん

お弁当

・のり弁当&焼き鮭

・どん兵衛きつねうどん(ミニカップ)

・セブンイレブンの最中

 

 

 

 

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夕ごはん

・ごはん

・かぼちゃ、ポークのグラタン

・ズッキーニの焼き浸し

 

 

……今日は夫神岳(おかみだけ)へ。

 

行ったんですが、雨がぽつぽつ降り出して、山頂は霧に隠れていたので途中でお弁当を食べて帰りました。

 

今日は、昨夜まとめて焼いた焼き鮭がおかずです。

ごはんに海苔をしいてほしいというリクエストがあったので、上ではなく中にサンドするかたちで忍ばせました。

 

うーん、お弁当ってこれでじゅうぶんごちそうだな。

 

山は、やはりできればスカッと晴れた日のほうがいいですね。

足取りも重くなりがちです。

 

なぜか今回は長男の靴に栗のイガがぶすぶす刺さって、何度も靴を脱いでいました。

 

 

夜は温かいものが食べたく、久しぶりのグラタンを。

 

1.かぼちゃは皮をむき、一口大に切って蒸します。オーブンは250度に予熱します。

2.オーブンに入れられる鍋に玉ねぎみじん切り、なたね油、バターを入れて火にかけます。

3.玉ねぎがしんなりしたら小麦粉を振り入れ、よく練って火を通します。

4.少しずつ牛乳を加えてのばして少し固めのホワイトソースにして、塩とナツメグで調味します。

5.4の鍋に蒸したかぼちゃ、切ったポーク(スパム)、シュレッドチーズを入れてざっくり混ぜ、上にパン粉、なたね油(パン粉に染みるように)をかけて、オーブンで10~15分ほど焼きます。

6.くつくつしておいしそうな焦げ目がついたらできあがり。

 

今回のかぼちゃは「九重栗(くじゅうくり)」という品種でした。

これは甘みが強くて濃厚なので、洋風の調理法によく合いますね。

衝撃のおいしさでした。

 

今回はポークを使いましたが、ハムだともっと合いそうです。

土井善晴先生のレシピで、ハムステーキに焼きかぼちゃだったか、いや、かぼちゃと厚切りハムを組み合わせたフライだったか、とにかくこの組み合わせがおいしそうだったんです。

 

ホワイトソースは、みじん切りの玉ねぎを入れるとダマになりません。

玉ねぎが邪魔にならない料理のときは、わたしはそんなふうにして作っています。

なたね油とバター半々なのはバターが足りなかったから。

どちらを使うかはお好みで。

 

ナツメグはなくてもいいんですが、わたしは入れないと落ち着きません。

パブロフの犬というか、ハンバーグとホワイトソースは幼いころからナツメグの香りで覚えているくらいだったので、ないととてもさみしい。

とはいえ、そんなに出番のないスパイスなので、最近はホール(実)で買ってグレイターですりおろしています。

香りがとってもいいですよ。

 

 

ズッキーニの焼き浸しは、グリルで焼いたズッキーニをとりがらスープに浸けただけ。

着想はよかったんですが、ただ浸けただけだと味が染みませんね。

少し煮込んだほうがよかったです。

 

 

やはり、寒くなるとグラタンはおいしいですね。

わたしもけっこうガキっ腹というか、グラタンやハンバーグ、シチューが好きです。

ファミレスに行くとけっこうな確率で注文しているかも……。

 

 

ごちそうさまでした。

 

明日もごはんがおいしく食べられますように。

秋の三連休の食卓 2017.10.7~9

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<初日・昼ごはん>

本当は6日夜に作る予定だった餃子が、7日昼にスライド。昼から餃子を作ったのは初めてかもしれません。おいしいんですが、なんかこう、しっくりきませんね。具は、最近気に入っている「豚ひき肉、れんこん、えび、玉ねぎ」で。焼き餃子のスキレットが2つあるのは、双子さんたちの作品を焼くため。3歳児にしちゃ、迷いなく上手に包んでいましたよ。

 

 

 

 

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<初日・夕ごはん>

この日も何か別のものを作ろうとしていて……そうだ、ハヤシライスだ。結局、そこまで至らずにハヤシライス用のカッパ肉を焼いただけになってしまったんでした。ローズマリーがあったのでいつもと違う味付けです。「ローズマリー、塩、オリーブオイル、白ワインビネガー」。ビネガーがさっぱり感を出してくれて、かなりおいしかったです。パセリをわしゃわしゃ食べて合の手にしました。

 

 

 

 

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<中日・朝ごはん>

ケーキ用の紅玉を一部甘煮にして、トーストにオン。今回は「紅玉、砂糖、シナモンパウダー、レモン」で煮てレベルアップです。瞬く間になくなりました。このあとケーキを焼いて、先日より砂糖を増やすなどして大成功。午後の友人Yさん親子の来襲に備えて、準備はばっちりです。

 

 

 

 

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<中日・昼ごはん>

ただのトマトパスタに見えますが、さにあらず。叩き潰して粗みじんにしたにんにく、アンチョビ、みじん切りの玉ねぎ、みじん切りのケッパー塩漬けが入っています。

 

 

 

 

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<中日・夕ごはん>

献立がスライドしまくっていたこの連休。ようやくハヤシライスです。今日は最小限の材料でトライ。「牛カッパ肉、玉ねぎ、デミグラスソース、ケチャップ、酒、塩、バター」。先日はセオリー通り赤ワインを使いましたが、今回はなかったので日本酒で代用したところ、むしろ酸味がなくて食べやすいかも……ということに気づいてしまいました。次からは酒で作っちゃうかも。

 

 

 

 

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<最終日・番外編>

この日は先日も行った松本のアルプス公園へ。その前に、松本にオープンしたイオンモールに寄ろうとして、周辺のあまりの渋滞にびっくり。こういうところは、ほとぼりが冷めてから平日に来るに限ります。アルプス公園に着くころにはおやつ時になってしまい、りんごをむいて、コーヒーを淹れてピクニック気分を満喫しました。子どもたちは水と見れば入る人たちなもんで、ご覧のありさま。あんまり切望するのでキャンプ用のクッカーや水筒等を渡したら、傷だらけになって返ってきました。

 

 

……金曜夜の宴会が悪いほうに効いてしまい、連休中の食事はわりとグダグダでした。

でも、おいしかったし楽しかったからヨシとしよう!

 

 

ごちそうさまでした。

 

明日からもごはんがおいしく食べられますように!

 

ハウルのベーコンエッグ 2017.10.6

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朝ごはん

・ごはん

・みそ汁(大根、厚揚げ/いりこだし)

・朝ごはんセット

・玄米ほうじ茶

 

 

 

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昼ごはん

・ごはん

・みそ汁(朝の残りのリメイク)

・ポークたまご

 

 

 

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夕ごはん

宴会

・肉まん

・カップ麺

・スナック菓子(かっぱえびせん、ポテトチップス)

・ウインナー

・レーズン

・ビール、赤ワイン、濃いめハイボール

 

 

 

……まんまと飲みすぎました。

 

 

朝はまた夫が作ってくれました。

最近、朝起きたときに双子さんがわたしをなかなか解放してくれません。

 

 

昼は、長男の希望で『ハウルの動く城』に出てくるベーコンエッグならぬ、ポークたまごにしました。

 

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ベーコンがなかったのでわしたポークで代用し、ちょうど生活クラブの配送日で卵があったので1人2個と奢りましたよ。

 

ビジュアルがいいですね。

 

 

お察しの通り、最近のジブリブームは『ハウルの動く城』に移っています。

最初観たときは、あまり印象に残らなかったのが不思議なほど、最近観なおして心を掴まれました。

双子さんもかなり集中して観ています。

 

表現が円熟しているという評価もよくわかります。

キャラクターが違うので一概に言えませんが、ナウシカ、ラピュタのヒロイン像にくらべると、『ハウル』のソフィーには一筋縄ではいかない複雑さがあります。

(ナウシカもシータもそれぞれに魅力的で好きですが)

 

ストーリーも、観る側に想像力・読解力を要しますね。

キャラクターもどれも魅力的です。

(カルシファー!)

 

それにしても、美輪明宏と倍賞千恵子の声のすばらしさよ!

 

荒地の魔女は魔力を抜かれる前と後でずいぶん違いますし、ソフィーに至っては若い娘から老婆まで1人のひとが声をあてているのが信じられないほどの表現力です。

ほかの言語での吹き替えでは、娘役と老婆役で声優を分けたそうですから、倍賞千恵子のすごさがわかるというものです。

さらにエンディング曲も倍賞千恵子がすばらしく歌い上げており、すごいキャスティングだなーと感じます。

 

 

閑話休題。

夜は餃子のつもりが、金曜の夜ということもあってまるっと宴会に。

タガがはずれていつもより飲んでしまいました。

 

双子さんたちは、ふだんめったに食べさせてもらえないアンパンマン・グミ、カップ麺、スナック菓子を食べてテンション高め。

いっしょにコンビニに買い物に行って、それぞれ買い物かごを持って買うものを入れたがるのがかわいかったです。

 

コンビニにあったおもしろいポテトチップスはビジュアルが派手で、何かいろいろ書いてあります。

名古屋の会社で、尾張人の夫が「名古屋っぽいな~」とニヤニヤ。

たしかに、金のしゃちほこに通じる感覚ですね。

 

アメリカの芋をつかったそうで、無添加なのが売りなんだそうです。

 

「芋備(いもぞなえ)」って、真田の「赤備(あかぞなえ)」のパクリか。 

 

いろいろ面白かったですが、味はふつうにおいしかったですよ。

量も「アメリカンサイズ」をうたっていて、そこそこ入っていました。

(アメリカンサイズだったらもっと多い気もするけど……)

 

 

ごちそうさまでした。

 

明日もごはんがおいしく食べられますように。