一汁一菜でよいという実践

信州のめぐる四季のなかで食と食まわりを坦々と記録する日々。余裕のない日は一汁一菜以下、そうでない日はそれなりに。

ローストチキンはじっと我慢の子であった

日本でクリスマスのごちそうといえば、ローストビーフ、ローストチキンでしょうか。

 

生活クラブで年に一度、丸鶏が出てくるのもこのシーズン。

クリスマスは別の料理を作るので、クリスマスに食べるわけではないんですが、丸鶏好きとしては見過ごせません。

 

生活クラブで出ていた、秋川牧園の1.8kgの中抜き丸鶏を注文しました。

 

www.akikawabokuen.com

 

 

1.8kgだとけっこう大きいですね。

スーパーでよく売られているのは1kg前後なので、差は歴然です。

 

1kg前後だと扱いやすく、若鶏なので味はあっさりしています。

好み、そしてオーブンや鍋などの調理器具のキャパシティとの兼ね合いですね。

 

カッチカチの冷凍だったので、和室の違い棚に置いておきました。

一晩でほぼ解凍されていましたよ。

 

 

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今年は、なんとなく「栗ときのこのピラフ」を詰めたいと考えていて、その方向で作ることに。

 

まずはマリネです。

 

「オリーブオイル、白ワイン、塩、にんにくスライス、ちぎったローリエ」で半日マリネ。

材料は、たまたま家にあったものばかりです。

(マリネのレシピは千差万別なので、クックパッドなどで見てみてください)

 

なんとなくボウルでやってしまったんですが、本当は、鶏がすっぽり入るビニール袋に入れたほうがよりマリネ液がまわりやすいです。

 

詰め物の作り方はこんな感じです。

 

1.フライパンなどで、みじん切りにした玉ねぎをバター&オリーブオイルで炒めます。軽く塩をします。

2.玉ねぎが透き通ったら、適当に切ったマッシュルーム、裂いた舞茸を入れます。ここでも軽く塩をします。

3.全体に油がまわったら甘栗を割りながら入れます。

4.米、鶏ガラスープを入れて全体がなじんだら火を止めます。

 

お米は「ワイルドライス」を使いたかったんですが、調べるとけっこういいお値段だったので毎日食べているお米にしました。

(ワイルドライスは米ではなく、マコモダケの種子だそうです。北米が産地。おいしいですよ)

 

粗熱を取って、マリネ後の鶏のおなかにつめていきます。

今回は、首付きだったので、切って一緒におなかに入れてしまいました。

(首肉はいい味が出るんです)

 

お米がふくらむ分、少し余裕を持たせましょう。

最後、鶏の皮を引っ張ってタコ糸で縫うか、竹串や爪楊枝で縫うように留めていきます。

 

あまった詰め物は、別途鍋などで炊いてください。

 

もっと簡単にしたいなら、フレッシュハーブ(タイム、ローズマリー、セージなど)とレモンをぎっしり詰めるという方法もアリ。

とてもいい香りになりますよ♪

 

 

オーブンを230度に予熱しましょう。

 

 

鶏の足はくるぶしのところでクロスさせてタコ糸で縛ります。

手羽は爪楊枝を指して本体まで貫通させ、固定します。

 

天板にゴロッと切った野菜(今回はカブ、にんじん。じゃがいもなどもおすすめ)を置いて、その上に鶏をのせ、いざオーブンへ。

 

 

今回は、

「230度で15分+180度で50分」

で焼きました。

 

 

焼いている途中、何度かオリーブオイルをシリコン刷毛で塗りました。

こうすると、皮がパリッとしておいしいです。

 

 

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おお、なかなかの焼き上がり!

いかにもおいしそうな色ですね。

 

天板に残った肉汁は小鍋に移し、「レモン汁、塩、バター、白ワイン」と合わせて煮立て、ソースとします。

コクがありながらさっぱりしていて、なかなかよく合いました。

 

 

しかし、いざ切り分けようとしたところ、問題が。

なんと内側と下が生焼けだったのです。

さらに、詰め物の米は生のまま!

 

パリッときれいに焼けた上部の肉だけ削いで、鶏をひっくり返して再度オーブンへ。

180度30分。

 

これでなんとか肉には火は通りましたが、腿の奥はまだ赤みがあります。

詰め物は相変わらず。

蒸し焼きになって鶏からも水分が出るからと、水分を少なくしたのも良くなかったみたいです。

 

うーむ。

 

今回は大きめの鶏でどのみち完食はできなかったので、翌日に持ち越しとしました。

 

 

 

 

翌日の昼食でリメイクです。

 

鶏の肉を根気よく全部削いで、中の詰め物も合わせ、さらに残った付け合わせロースト野菜も細かく切って混ぜ、とりがらスープを足して薪ストーブオーブンへ。

 

 

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今度は水分が多くて、柔らかめのピラフという感じに仕上がりました。

 

味は、最高!

 

ローストチキンはそのものも最高だけれど、残った分で作るリメイクもかなりおいしいんですよね。

まさに「一石二鳥」です。

 

 

しかし、ローストチキンは長時間加熱がキモなんですね。

今回ならば、180度にしてから1時間半くらい焼いてもよかったです。

そうすると上の皮が焦げてくるので、アルミホイルを被せる手当が必要です。

もしくは、途中でひっくり返すか。

ただ、そうすると上のパリパリの皮が台無しになってしまうか……。

 

 

うーん、いずれにしても修練が必要です。

来年に備えて、ツルヤでときどき出てくる丸鶏で練習しておきます。

 

 

丸鶏というとハードル高く感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、いろんな部位を味わえ、グラムあたりは割安で、さらに解剖学的にも面白いのでおすすめです。

焼けば皮は北京ダック級に旨くなり、煮れば骨からもだしが出て味は最高。

ぜひ、お試しください。

 

 

来週は、腿を取った冷凍丸鶏が来ます。(懲りない……)

今度はこれでサムゲタンを作る予定です。

 

 

またレポートいたします。